4月2日(月)

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 今日はモリアキ翁の寝室のエアコン増設工事。全館連続空調が基本であった作曲工房も3.11後の電力事情には勝てず、個別冷暖房による省エネを進めている。省エネによって減った光熱費半年分で、小型でシンプルなエアコン1台分の費用を捻出できる(当然のことながらセール品。価格.comより安い)。
 今日、取付工事に来てくださったのはインディーズながら、taka 821 cairという名義で活動を続けているシンガーソングライターの方だった。劇団の人も同じだけれど、本業(副業)を持たないと食べていけないのがこの世界。頑張って欲しい。取り付け工事はグッドジョブだった。
 
 芸術新潮とブルータスが大友克洋の特集を組んでいるので読みたいと思っていたら “たろ” が買ってきた。値段を確かめずにレジに出したらしく、予算オーバーで「読ませてあげるから一部負担」と言ってきた。まあ、しょうがないか。
 で、その内容だが、ブルータスのほうが大友克洋への情熱を感じる熱い記事のように思えた。ただし、芸術新潮のほうが充実している。マンガの歴史を変えたひとりだ。「AKIRA」の原画展に行きたいが日時指定の完全予約制だそうだ。そうでなければ会場がパンクするのは目に見えている。
 
 明日の天気は大荒れという予報。モリアキ翁の定期通院は朝一番に済ませてしまわなければ。

 

4月1日(日)

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 先ほど、日付が変わった直後くらいに地震があった。揺れ方が不穏だったので、すぐにテレビで地震速報を確認すると福島で震度5弱となっていた。瞬時に緊張。もしフクイチで大規模な放射能漏れがあったら、避難は一刻を争うからだ。決めている避難先は新潟。その後、事故の様子を確認して東に向かうか西に向かうかを判断する手順を考えている。
 しかし、1時間経過してもフクイチのモニタリングポストには異状がないということで一安心したところ。

 今日は、カミさんが自転車で外出(県立近代美術館)。私は長男の “風” と一緒に買い物リストにずらりと並んだ物たちを調達に出かけた。“たろ” からのリクエストを求めて、カーナビでディスカウントショップを検索して出かけたが、跡地になっていた。カーナビの地図は最新のものだが、マップの更新はディスカウントショップの栄枯盛衰にはついていけない。
 その後3軒のスーパーや電機店を回って帰宅。PCアクセサリーなどは風が猛烈に詳しいので助かる。信号待ちをしていたら、風が美女木ジャンクションのランプウェイがビルを貫通していると指摘。すぐに撮影したのが下の写真。渋谷でも地下鉄がビルを貫通しているし、都心近くの首都高速でもビルを貫通しているからそれほど珍しくもないのだろうが、目の前にあると不思議な感じがした。
 夕食はモリアキ翁のリクエストでハンバーグ。“ビストロ・とむりん” の特製手こねハンバーグだ(母直伝のレシピなだけ)。モリアキ翁に絶賛されたけれど、写真を取り忘れた。
 夕食後にはカミさんが買ってきたパティスリー・アカシエというスイーツの店のケーキ。
 いつもクルマで通るたびに気になっていたらしいが、今日は自転車で出かけたので立ち寄ってきたということだった。甘いものは得意ではないけれど、実に美味しかった。ここにも頑張っている人がいる。
 作曲の収穫はわずか。しかし、そのアイディアが明日以降に化ければ大きいという期待もある。スピード感が欲しい。

 

3月31日(土)春の嵐

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 今日は朝から不穏な天気。朝から暖かい風が吹いていると思ったら、午後には強い雨と風で一気に気温が下がって冬のようになった。アメダスさいたま市観測点のデータでは14時00分の気温が17.2度、15時には8.1度まで下がっている。強風のために鉄道の運休もあった。ニュースサイトを確認したところ、千葉市で29.5m/s、東京の千代田区で28.5m/sの瞬間最大風速を記録していた。
 午後から近くの中学校の吹奏楽部の定期演奏会に出かけた。作曲工房には3人が通っている。
 身びいきではなく、とても良い演奏会だった。顧問の指導教諭2人に力があるからだと思う。今年で卒業する “ゆうか” ちゃんは、第2部で主役級の大活躍だったのでびっくり。なにしろ、レッスンではほとんど声を聞くようなこともないおとなしい子だったから。ソロをとってコントをやって踊りまくって、サイコーに楽しい子だったなんて全然気づかなかった。
 中学生のうちに、このくらい良い音楽体験ができるということは実に “運” が良いことだ。公立学校では本当に運だと思う。その吹奏楽部に憧れて越境入学しても顧問が転勤してしまえばお終いだ。
 こんなに良いコンサートなのに、わずか700席のホールが埋まらなかったが残念だ。

 商業的なステージは中身がどうあろうと、とにかく宣伝費をつぎ込んで動員をかける。人は話題に集まるものだ。過去にも、どれだけ迂闊だったか思い知らされたステージは少なくない。 ところが、どんなに良いステージであっても話題がなければ人が集まりようがないのも、また事実。

 帰宅後、脳のクールダウンに選んだのはドアーズ。ジム・モリソンという伝説的なミュージシャンが在籍したロック・バンド。古いバンドなのでリアルタイムでは間に合わなかった。彼らを知ったのは「限りなく透明に近いブルー」の中でだから1976年。モリソンの死から5年も経っていた。ドアーズはうるさくないバンドだった。それはもちろん音量のことではない。後のピンク・フロイドを思わせるようなテンポ感があった。これを読んで、急に聴いてみたくなった時には、ファーストアルバム「Doors」にある「The end」という曲がお薦め。彼らの人気曲を聴きたい時には同じアルバムの「Light my fire」あたりか。
 1979年に作曲したミニマルなピアノ組曲のタイトルに「Doors」とつけた。楽譜が行方不明なのだけれど、初演してくれたピアニストが持っているかも知れない。う〜ん、彼女の名前が思い出せない。もう33年も前のことだ。

 

3月30日(金)

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 いよいよ年度末。
 平時備蓄を旨とする我が家では、在庫を見直しながら備蓄分を消費しつつ新規に備蓄品を買いためていくという循環が繰り返される。今日は近所のショッピングセンターが5%引きの日なので、ミネラルウォーターなどいくつかの物資を更新。
 わが家には収納がたくさんある。長男の仕事が休みだったので、一緒にメイン格納庫(1Fのウォークインクローゼット)の棚卸し(?)をした。ここにはミネラルウォーターの大部分と、脱酸素保存している無洗米3ヵ月分などが置かれている。どこに何があるのかを確かめるだけで頭の整理になる。
 長期保存用リッツ缶(底に脱酸素剤が入っていて賞味期限が長期化されているタイプ)が3缶期限切れとなっているのを発見。明日から、おやつはリッツクラッカーだ。火を使わずに食べられる食品は被災直後に有効。サンリツ金平糖入りの乾パン大缶(もちろん期限切れ)も我が家では人気のおやつ。
 このような作業と作曲を交互に行なって、常に脳をリフレッシュしながら仕事をしている。かなりいい曲を思いついたのでスケッチを取って悦に入っていたのだが、何気なく、ウラノメトリアブログを開いて「遠い昔」を聴いて目が覚めた。いましがた書いたスケッチは「かなりいい曲」ではなく「ちょっといい曲」に過ぎなかった。「ちょっといい曲」などを書いていたら「ちょっといい曲」が出来上がってしまうではないか。そんなことをしている暇はない。リセットだ。
 と、そこへ明治乳業の営業の人が来たので、R-1ヨーグルトの宅配が可能かどうか尋ねてみた。すると、驚いたことに品薄で予約しなければならないということだった。ここで言う予約とは、明治がR-1生産ラインを拡充中で、販売量が増えて入荷の見通しがたった時点で予約順に宅配が始まるということだった。一過性のブームではないかとも思ったけれど、ピロリ菌の排除に有効なLG21はずっと高い需要を保っているということだった。機能性食品は強いということだろう。そういえばヨーグルトの定番ともいうべき「ブルガリア・ヨーグルト」も明治ではないか。侮れないぞ明治。R-1をスーパーなどの店頭で買うことは難しいので、とりあえず予約した。モリアキ翁もバニラヨーグルトとR-1のカクテルなら食べてくれるのではないだろうか。モリアキ翁の免疫力アップにR-1の力を期待したい。
 
 
seesaaブログの調子が悪い(メール認証ができない)ので、音楽コラムを一足先に移転。使い勝手がよければ定期便も移転するつもり。

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3月29日(木)

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 「テレビがつまらなくなった」という声があるけれど、それはその人が「今まで観てきたジャンル」についての感想かも知れない。たとえばEテレNHK教育テレビと呼ばれていた頃に比べて格段にすぐれたチャンネルとなった。
 勝手な想像に過ぎないが、番組制作者たちを枠にはめていた頭の固い上位のプロデューサーが退職したというところではないだろうか。私自身のEテレ録画率は高い。
 放送大学も素晴らしい講義が多い。学生時代に、これだけレベルの高い講義を毎日受けていたら少し違う人生になっていたのではないかと思うほどだ。宇宙論のようにこの10年間ですっかり概念が変わってしまった分野でさえ、みごとに整理された理解しやすい講義なので、新たなパラダイムに遅れずについていくことができる。
 Eテレに「100分で名著」という番組があり、それをラジオで批判している人がいたことに驚いた。ダイジェストで読んだ気になるな、というような批判だったと思う。おそらく一度も番組を観ずに発言しているか、思い込みの強い人なのだろう。私はこの番組で初めて読み解くことができた書物がいくつもあり、読書の難しさと奥深さを改めて知る機会を得たのだった。
 ニーチェの「ツァラトゥストラ」を私一人でここ(番組レベル)まで読み解くことができただろうか、あるいは徒然草をすっかり読み間違えていたことに気づくことができただろうか。ブッダの「真理の言葉」など、その存在すら知らなかった。
 次回からは番組がリニューアルして、その初回が「源氏物語」だ。いくつもの現代語訳を読破しているが、知っているつもりになった瞬間、そのことに関して無知になるので、初めて読むつもりで番組を観たいと思っている。
 音楽を聴く時にも水先案内人が必要であるように、書物も同じなのだ。
 体験しなければ分からないことではあるのだが、モーツァルトでさえ、ひとりで気ままに聴いているだけでは聴こえてこないもののほうが多いだろう。
 テレビを例に書いたが、テレビ番組について書きたかったのではない。人が「優れる」としたら、それは優れたものへ接近できる力が増したということだ。好みは人それぞれで良い。真に優れたものは「個人の好み」くらいでは揺るがない。

 
>パラボラアンテナファンなので、こういう動画が大好き。野辺山の45m(これはサブミリ波電波望遠鏡)も臼田の60mパラボラアンテナ(これは探査機と情報の送受信をする純粋なアンテナ)も、鹿島の34mも実物を拝みに行った。見るだけで壮大な気分になれる臼田の60mは、アクセスがよいとは言えないものの行く価値があると思う。

JAXA|臼田宇宙空間観測所パラボラアンテナ方向転換

3月28日(水)

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 今日もあっという間に過ぎ去った。
 演奏家がステージで “あがる” ように、作曲家は決定稿を書く時に “あがって” しまうのではないかと、今日気づいた、決定稿を書こうとすると、急に判断を誤ったりするからだ。大切なのは平常心だろう。これも瞑想が解決してくれるかも知れない。
 今日も、また「ちょっといい曲」を書きそうになってしまった。とんでもないことだ。ちょっといい曲など書いている暇があったら「すごくいい」モチーフのひとつでも書くほうが比較にならないほどよいに決まっている。

 今日は花粉アレルギーが激しくて、ティッシュ1箱を空けてしまった、昨夜は3時間しか眠っていないのだが、この鼻づまりの状態で今夜眠れるかどうか心配だ。
 
 
 

3月27日(火)

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 午後8時頃、PCの画面がユラユラと揺れたので微小地震かと思っていたら、揺れが長く続くので遠くの強い地震ではないかと疑った。案の定、岩手県沖を震源とするM6.4、最大震度5弱が発生していた。さらにわずか2分後には、すぐ近くの震源でM5.1が発生、どちらも3.11の余震ということだった。
 過去の巨大地震の後には、マグニチュードで1程度小規模な最大余震が発生しているが、東北太平洋地震ではいまだ、それがない。それが何より気になる。

 今日も一日があっという間に過ぎ去ってしまった。ウラノメトリア1βのための新しいアイディアを模索していたけれど、思いつくものはどれも既視感ならぬ既聴感のあるものばかり。明日に望みをつないでゆっくりと眠るとしよう。


>少し前にも紹介したけれど、日本農業新聞が面白い。新しい知見をもたらしてくれる格別なメディア。新着ニュースは「安全原木どう確保 セシウム値厳格化に悲鳴 農林業の経営ピンチ」。きのこ農家にとっては死活問題だろう。

e農net