9月9日(木)いきなり秋
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今日はウラノメトリア3βの最終チェックを終えて、PDFファイルに変換した入稿用データを印刷会社に持ち込んだ。そのまま隣市にある印刷工場に行って、表紙のカラー合わせ。下の画像が既刊の3アルファ、3ガンマと並べた3ベータ表紙サンプル。
頒布開始は、ゲラチェックを終えて印刷・製本工程に入ってからおよそ一週間後くらい。頒布価格は2100円。私の40年を超える、おそらく唯一の音楽クロノログ(年代記)である3ベータをご愛顧ください。
ここで、いま一度ウラノメトリアの構成のおさらい。
αシリーズ(薄青)
アルファシリーズはメソードで、曲番号はシリアルナンバー。第1巻から6巻まで通し番号で現在、第3巻の終曲が118番。第6巻の終曲が何番になるのかは作曲者である私自身が楽しみにしている。ミクロコスモスの153番を超えることは確実。
第1巻は子どものバイエル前半くらいのレベル。第2巻はバイエル後半からツェルニー100番1/4程度。第3巻はピアノのアルファベットからラジリテ程度。第4巻(未刊)がツェルニー30番程度。第5巻(未刊)がツェルニー40番前半程度。第6巻(未刊)はツェルニー40番後半、モシュコフスキ15番程度。これを終えたらショパンエチュードへ。
βシリーズ(薄緑)
ベータ・シリーズはコンサート・レパートリー集。レベルは各巻ともにアルファシリーズに準ずる。曲番号は、各巻とも第1番から始まる。ウラノメトリアの傑作集となるように選曲は注意深く行なっている。第1巻を除く5冊を計画中。
γシリーズ(薄桃)
ガンマ・シリーズは、4手連弾、あるいは2台ピアノのための作品集で、第3巻、第5巻の2冊を計画中。第6巻にコンチェルトをという意見もあるけれど、それまで寿命がもつかどうか。第1巻はアルファ・シリーズとガンマ・シリーズの両方の性格を合わせ持っていると言えるかも知れない。
δシリーズ(辛子色)
デルタ・シリーズは音楽理論書。おそらく類書のない理論書となるはず。ペリオーデ分析の方法、広大な旋法世界の紹介、音律理論、時系列構造以外のソナタ形式の諸相、対位法的音楽語法などを扱う予定。第4、5、6巻に予定。
εシリーズ(金箔押しの赤文字にしたいけれど、きっとNGを言い渡されるだろう)
エプシロン・シリーズは有名曲のウラノメトリア校訂版。バイエル、ブルクミュラー、ツェルニー、インベンション、平均律、ショパンの諸作品などを作曲家の視点で校訂。良く知っている曲なのに、少しも知らなかったということに気づいてもらおうという企画。巻数未定だけれども、希望としては第2巻以降全巻を書きたい。
シリーズ構成(希望的)予定表 青色数字は既刊。赤色数字は絶版。
アルファ 1 2 3 4 5 6
ベータ 2 3 4 5 6
ガンマ 3 4 5 6
デルタ 4 5 6
エプシロン 2 3 4 5 6