4月7日(火)、8日(水)

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 気持ちに余裕がなくて、昨日の日記は書けずに終わってしまった。
 昨日は何があったのかすぐには思い出せない。ピアノ技術者のNさんのレッスンでGisの調律が狂っている(弦を止めきれなかった)ことが発覚、彼に(タダで)直してもらったことを思い出した。
 新たにレッスンに通い始めた小さな2人のレディにモーツァルトについて知っていることがあるかどうか聞いてみたら、おちびちゃんのほうは「モーツァルト」という名前そのものを知らないと答えた。これはレッスンしがいがあるというものだ。もし、彼女の中にきちんとしたモーツァルト像を作ることができたとしたら、なんと素晴らしい成果だろうか。作曲工房に通う子どもたち全員が基本的な音楽史観を持てるようにすることが使命のような気がしてきた。
 夕方、おちゃめさんが、びっしり赤ペンの入ったウラノメトリア2巻ゲラ刷を届けてくださった。土曜日までに修正して新たな楽譜を渡す約束。時間は大丈夫かとむりん?

 今日も朝からレッスン。今週は千客万来、作曲工房は大繁盛(?)である。準備が追いつかない(みんなゴメン!)。
 昼頃、父方の叔父・叔母が来宅。2人ともクラシックファン。叔父は半世紀近く前、小さな私にベートーヴェンメンデルスゾーンを聴かせてくれた人(覚えていないけれど)。叔母はオペラファン。つい先日(たぶん4月2日)、オーチャードホールに「スロヴァキア国立コシツェ歌劇場」の「トスカ」のために出かけたら公演中止になっていてがっかりしたと話していた。ちなみにチケット代は2万円だったそうだ。招聘元のムジークレーベンが昨年末に倒産したためで、最近も(株)日本交響楽協会も倒産したというニュースがあった。音楽業界はどこも苦しいことだろう。私のところにもボリショイバレエのトップスターたちの公演のチケットを割引販売しますという通知が来ている。海外バレエのS席が12000円というのは確かに破格だ。経済をとりまく環境が上向くまで音楽業界各社の皆さんは頑張って欲しい。
 夕方にレッスンにきた茜ちゃん(新・小6)が、たくさんの曲(弾く曲は指定していない)を練習してきたので、レッスン時間の1時間を全部弾き続けたのに時間が足りないという強烈な記録を打ち立てた。いくら弾いても弾き足りないらしい。うらやましいとしか言いようがない。
 今日最後の美咲ちゃん(新・高3)が、今日からショパンエチュードツェルニー40も残り数曲。音大に進む気は全くないものの、一生ピアノから離れることもないだろう。
 そう言えば先週末以来、レッスンに来る大学生たちから、一人残らず新年度の履修関係の相談を受けた。そんな年頃もあったと昔を懐かしく思いだした。
 明日はピアニストの尾崎知子さん来宅予定。これから、もう一度調律のチェック。