5月21日(木)

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 就寝が、またまた未明になってしまったので朝寝坊。午前中からレッスンがあり、当然のことながら掃除優先のため、朝の定期便の更新が間に合わなかった。
 午前中は、シベリウスの“樅の木”とバルトークの“ルーマニア民俗舞曲”のレッスンのためのレッスン。どちらも楽譜と演奏が大きく異なる作品。音並びだけでも美しい曲ではあるけれど、研究不足でそのまま弾いても真の魅力にはたどりつけないのは他の曲と同じ。レスナーだって生徒の想像力の及ばないところで仕事をしなければらない。樅の木はstrettoから始まり、allargandoしてLentoに至る冒頭部から難問であるばかりか、主題には、いきなりポリリズムの伴奏がつく。このような場合のアナリーゼでは、メロディーラインの確定、アクセントの位置(実際の拍子)、ペリオーデ分析を行なった後、ピアノ曲ならば各種テクニックの確認をすればレッスンをスタートできるだろう。シベリウスのヴァイオリン協奏曲を参考曲として推薦。
 私のバルトーク像は、中学生の時に来日したシャーンドル・ジェルジ(1912-2005)の演奏(テレビで見た)があまりに強烈で、彼の演奏がバルトーク観の底にある。
 夜は中高生が中間テストシーズンで休みになったので、大学生の“ちか”ちゃんひとり。一緒にミヨーの室内楽作品を聴いて、次回は私が“思いもよらぬような演奏”(よい意味で)をすることが課題。