11月20日(金)

42181

 もう数週間まえから気になってはいたのだが、レッスン室の温湿度をかなり厳格に管理しているにもかかわらずピアノのピッチが上がり続けている。今日、とうとうA=442を超えるところまで上がったばかりか(いつもは440に合わせている)、低音域と高音域がバラつきはじめたので、少し下げて442で平均律の割り付けを行なった。ユニゾン合わせは明日の予定。
 昨夜は寝そびれて、就寝が、ほぼ朝になってしまった。とても楽譜が書ける状態ではなく、調律もできるとは思えなかったが、なかなかきれいな平均律にはなった。
 美術研究所帰りに、“たろ” がBunkamura ザ・ミュージアムで開かれているロートレック展に行ってきた。子どもの頃「ドガ/ロートレック」という画集で見ていたために、私の中でドガロートレックが分離したのは中学生になってからだった。いま考えると、ドガロートレックがいっしょくたになっているという状況が信じがたいくらいだが、作曲家のクーラウとクレメンティが同じように聴こえていた頃もあったのだから、まあ子どもの頃の私の頭は混沌としていたのだろう。
 今日、たろが買ってきた図録に、トゥルーズ=ロートレック美術館館長であるダニエル・ドゥヴァンク氏が書いた「ロートレックと仲間たち」というロートレックのバイオグラフィがあり、それが素晴らしい。当時のパリの熱気、ロートレックの心意気・喜び・悲しみが伝わってくるような名文だった。
 長男の仕事の深夜シフトが今日で終わる。明日からの連休を利用して、家族全員の協力態勢で再び昼夜逆転作戦を決行する。