12月2日(水)「蒼」第27回演奏会

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 今日夕方から、作曲家グループ「蒼」の第27回演奏会を聴くために上野の旧奏楽堂まで行ってきた。
 特筆すべきことがいくつかある。ひとつはこのグループによる演奏会が20年以上27回も継続的に行われていること、もうひとつは満席であったことだ。マスコミがこぞって取り上げるような話題性の高いコンサートなら現代音楽であろうとなかろうと人は集まるが、そういうわけでもない現代音楽の演奏会に人が集まるということは、関係者の皆さんの努力のたまものなのだろう。
 今日、もっとも収穫があったのは優れた演奏家ばかりであったことだ。特にヴィオラの丸山奏さんとチェロの向山大祐さんは、ともに1986年生まれの若い演奏家だが、溢れんばかりの才能を感じさせた。
 プログラムは以下のとおり。

岩田 学(いわた・さとし)作曲 White line II(ピアノ・ソロ)
山本正壽(やまもと・まさとし)作曲 monotonus II for chamber music(ヴィオラ、チェロによるデュオ)
清道洋一(きよみち・よういち)作曲 蟹は裏切りのうたを静かにうたう(ピアノ・トリオ)
小菅泰雄(こすげ・やすお)作曲 現代能歌劇「松風」(コンサートスタイルによる;ソプラノ、アルト、テノールバリトン弦楽四重奏木管四重奏、ピアノ)

 今日のコンサートには、12月13日に私の「フルートとピアノのためのアリア(1976)」を演奏してくださるフルーティストの前田有文子さんが出演なさっていて、帰りがけにご挨拶できた。私の曲を取り上げてくださって本当に感謝しています。