2月21日(日)

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 昨日はソナチネ第6番第2楽章のほかにウラノメトリア3アルファ第1曲の修正インスピレーション(?)もやってきて、今日書き上げた。ツイていた。
 定期便にも書いたが、今朝は日頃はあまりやらない畑仕事。なかなかの力仕事で靴下に穴が開いた。身体を動かすのは実に気持ちが良い。鳩山総理も「引退したら農業をやってみたい」と発言したというニュースがあったが、無理のない広さなら彼にもできるだろう。私にも野望はあるけれど、実はベランダ用のプランターサイズくらいがちょうどよいかも知れない。
 ナナちゃんのレッスンを終えて、午後は母の病室へ。病状に変化はない。
 カミさんを残してクルマで帰宅途中、助手席の“たろ”が前方を走る3台の、どれも同じように見える白いクルマを見て「あの白が一番いい」と言った。ジャガーXJ8だった。次がニッサン・フーガだった。ダメなのは国産ワゴン車だった。よく見ると、たしかに微妙に違う。フーガはアイボリーホワイトでマイカ塗装風なので、よく見なくとも印象が違う。XJ8と国産ワゴンは色合いは似ているが確かに高級感が異なる。クルマをXJ8のすぐ後ろにつけて観察すると、ジャガーのデザイナーのこだわりのようなものを感じてきた。娘は車の区別はほとんど(というより、全く)つかない。塗装だけで語る面白さがあった。赤いクルマもダメなカラーと良いカラーがあるが、黄色いクルマは全滅だと言っていた。
 そう言えば、往路では「ピアノ曲は古くならない」と言っていた。それは「着色した平面作品は古くなるけど、石膏デッサンは古くならない」というような意味らしい。シンセの曲などは足が早い録音は数年で聴けなくなる。
 
 今日のN響アワー広上淳一さんが振るプロコフィエフの「交響曲第7番」と武満徹晩年の「3つの映画音楽」だった。7番は名曲だが、プロコフィエフオーケストレーションはピアノ的だ。音色で聴かせるのではなく音の動きで表現しようとしている。そこが同時代のストラヴィンスキーショスタコーヴィチと異なるところだろう。武満徹の「3つの映画音楽」は弦楽オケのための作品。弦の使い方が実にうまい。それにくわえて広上淳一さんの歌わせ方が素晴らしかった。