7月23日(金)

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 今日は大暑さいたま市観測点の最高気温は37.4度(15:08)、前日差マイナス0.1度。全国第1位は、三重県桑名(15:06)、岐阜県多治見(15:36)、群馬県館林(14:50)の3観測点で38.9度。
 K値(熱貫流率)の大きな建物では、広さの目安で選択したエアコンでは力不足になる可能性もある気温だろう。エアコンのカタログには「何帖用」というように部屋の広さの目安が書かれているが、その部屋を冷やすことができるかどうかは、建物の熱貫流率(壁や窓などの熱抵抗値で決まる)とエアコンの冷房能力(◎◎kwで表示されている)で分かる。ピアノ室のような防音仕様の部屋は熱貫流率が小さく(熱の出入りが少ない)、エアコンは小型で済むし電気代もかからないことが多い。作曲工房ではK値の小ささを逆手にとって、14帖相当の防音室にカタログでは30帖用となっている大型のエアコンを備えて、常にもっとも出力の小さく静かな「静音運転モード」で冷暖房を済ませている。(除湿機がうるさいので、エアコンだけが静音運転しても意味がないが)
 何度か書いたけれど、ピアノ室で重要なのは湿度の管理。エアコンに除湿する能力があることは事実だが、運転のコントロールは湿度センサーではなく温度センサーによって行われるので、除湿機を併用しないと湿度は一定にならない。むしろ、エアコンを動かして室温が安定すると湿度は上昇することが多い。除湿機は、大抵運転と停止を繰り返すので、部屋の離れた2点に2台の除湿機を置いて同時に運転すると、かなり湿度が安定する。湿度計も2台以上備えること。場所によって湿度は大きく異なる場合がある。
 今日の午後はピアノの調律をして過ごした。ピアノ室の温度と湿度は可能なかぎり一定に保っているつもりでも、季節変動には敵わない。現在、ピアノの基準ピッチはA=439Hz。いつもは440だから、ピアノの音もなんとなく力のない印象。ピアノを常に良い状態に保つのはなかなか難しい。
 
 ウラノメトリアストアの「ウラノメトリア3β」をクリックすると目次が見られるようにしたので、ぜひどうぞ。試聴用音源は来週あたりに録音するつもり。ピアノのピッチが低いのでそれが録音に対するモチベーションをちょっと下げている。