12月16日(木)藍川由美「日本のうた編年体コンサート」第4回「劇中歌の誕生」

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 非常に寒い一日。北海道の陸別観測点では午前7時22分にマイナス23.7度を記録した。さいたま市観測点でも午後23時48分に今季最低となる1.7度になっている。
 ドアホンの交換工事。老人性難聴となった父にチャイムが聴こえないため、エントランスの呼び出しボタンを1つにまとめ、全ての来客への対応を一本化した。持ち運びできる子機を2台設定したので各階で応答できる。

 今日はソプラノの藍川由美さんがシリーズで開いている「日本のうた編年体コンサート」の第4回。会場は東京文化会館小ホール。来年、私の「2台のピアノのためのソナタ」を演奏してくださる田中順子さんが伴奏者を務めているのでお招きいただいた。
 歌は「城ケ島の雨」や「カチューシャの唄」など20世紀初頭に流行していた歌が主体であったけれど、解説が非常に興味深かった。替え歌や旋律の流用、あるいは陽旋法で歌われていたものがいつの間にか陰旋化した実例、さらに国柱会とのかかわりによって誕生した宮沢賢治のうたについてとてもよく分かった。
 実にうっかりしていたのが、イッポリトフ・イワーノフの「コーカサスの風景」の「酋長の行進」がトルコの軍楽であることは言われるまで気がつかなかった。コーカサスの音楽だとばかり思っていた。

 帰宅すると、娘の“たろ”が東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案について憤っていた。お気楽たろちゃんでさえ、この条例改正案の矛盾に気づいているようだ。
 なぜ政治家は権力と能力を取り違えてしまうのだろうか。菅政権を見れば、権力はあっても日本の舵をとる能力がないことがよく分かる。しかし、首相は自分が何をすればよいのか分かっていると自信満々のようだ(仮免発言は、もう全てが分かったという宣言ではないだろうか)。