2月8日(火)
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予報では雪だが、午後11時頃から雨が降り始めた。
今日は朝からなんだか調子が悪いと思っていたのだが熱があるわけでもなく、夕方になってようやく花粉ではないかと気づいた。
非番で家にいた長男の “風” が家事の大部分をやってくれた。サンクス。
で、空き時間に “風” と話した話題は3つのアニメ「戦闘妖精雪風」「スカイクロラ」「ジパング」の表現の差異について。
「雪風(ゆきかぜ)」は上林長平という私と同世代のSF作家が1973年から83年にかけて書いた連作短編集をGonzoというアニメスタジオが制作。
「スカイクロラ」は森博嗣の小説を押井守がアニメ化したもの。
「ジパング」は、かわぐちかいじによるマンガを原作とするTV用連続アニメ。
共通点は、どれも航空機による戦闘シーンがあること。ジパングは伝統的なアニメ技法を用いて誰にでも分かりやすく、間口の広い表現が特徴。ストーリー運びも巧い。
スカイクロラは良くも悪くも押井ワールド。航空機のリアルな質感や機動、視点が秀逸で、観ているだけでも浮遊感がある。
それに対して「雪風」は非常に難解だ。ディティールが複雑なのでほとんどを省略して書かなければならないが、一例を挙げると、空母への離着艦機能をもたない偵察機の雪風がどのように着艦し、また発進するのかということが、おそらく厳密であろう考証の上に再現されている。風いわく「英語は自衛隊なまりと言われるものが使われている」「雪風が飛行甲板でバックするシーンからランディングギアに走行用のモーターが内蔵されていることが分かる」「尾部から海に落ちたのは垂直離昇するため。深井零(パイロット)が機首上げを急いだのは、空母のデッキへの接触を防ぐため」etc...。つまり、難解ゆえに見るたびにいろいろなことが分かってくるという作品だ。
それで、結論は「一番面白いのはジパング」「一番魅力的なのはスカイクロラ」「一番凄いのは雪風」というようなことになった。
それにしても、日本のアニメーション(カルトーン)の進歩は強烈だ。
興味がある方は下に3作品の一部をリンクしておくのでどうぞ。
雪風の1シーン(途中がカットされているのでストーリーは分かりにくい)