6月9日(木)

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 楽器の構造上、演奏に問題のあったFagotto Sonata第3楽章の修正版も完成し、肩の荷が降りたところに広島の“杏子さん”から5月29日「星空ミニライブ」を収録したCD-Rが届く。
 浜田廣介の「光の星」の朗読のバックに、ウラノメトリアから選ばれた牡羊座、忘れられた歌、炉端にて、カシオペア座ケフェウス座、星のオルゴール、オレンジ畑のエチュード2が流れる。演奏にばかり気をとられて、4回聴いたのに、ついに語られたストーリーは分からずじまいだった。
 他者の演奏で聴く自作曲は、また格別。至福のひとときだった。

 久しぶりに時間ができたのでHDレコーダの録画済み番組をチェックしたが、とても全部観られそうにない量だった。それで“はやぶさプロジェクト”のチームリーダーである川口淳一郎教授の「仕事学」を選んで再生。
 彼の師の言葉「見えているのは過去のものばかり」は、ジャンルを問わずパイオニアのものだ。「勉強してきたのは全て練習問題、これからは答えのない問題に取り組む」という彼がルーキーの時に言われた言葉も、まったくその通りだ。
 マンガ「バクマン」の13巻も今日読んだ。これもクリエイターマインドをくすぐる内容だ。
 ニュースサイトも巡ってみた。日本はもちろん、アメリカもEUも中国も経済に問題を抱えている。中国は環境汚染による水不足が深刻だ。20世紀は石油と炎の時代だったが、それがもたらしたのは繁栄ではなく、過度の消費と過度の環境負荷だった。自然エネルギーにシフトすると、必要以上の経済の拡大や環境汚染は自ずから減ることだろう。
 日本に関して言うなら、今後の人口の減少はエネルギー消費の減少にもつながる。大規模な発電装置も必要なければ、リニア新幹線も必要ないかも知れないのだ。大震災と原発事故で、日本人の将来の平均寿命も短くなるかも知れない。平均寿命が短くなるということは、長期の住宅ローンがリスクを孕むということでもあるから、人々のライフサイクルに対する考え方も変化してくることだろう。ほんの20年後には、日本人の考え方が現在のものとは異なるものになっている可能性もある。