6月26日(日)
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またまた一日のアクセスが681人も。ご来場ありがとうございます。ご期待に沿えるものであればよいのですが。
今日は、予告どおり坂本景子先生門下の皆さんのピアノ発表会。例年どおり、本当に楽しそうに弾く子どもたちだ。曲目等については6/26定期便(http://tomlinregular.seesaa.net/)をご覧いただきたい。
一部の例外的な教室を除いて、生徒は選べないので教室のレベルは指導者しだいであるのは自明の理。ここでいうレベルとは演奏のことだけではない。生徒の立ち居振る舞いは先生のコピーだったりするからだ。
世間一般ではピアノ講師をどのように見ているか分からないが、学校の先生に比べて長期間、場合によっては10年を超えて師弟関係であったりするので、ピアノ講師の比重は大きいことが少なくない。
作曲工房で学んでくださっている先生方は、高みを目指して研鑽を重ねている方ばかり(音大卒業後もレッスンに通う人の割合はおそらくとても少ない)。もし、ピアノの先生を探していらっしゃる方は、そういう意欲的な先生を探し当てることを強くお薦めしたい。
午後は、上海から一時帰国中の絵里子さんのレッスン(彼女の作品は“音の絵日記”で検索すれば試聴できます)。ウェブ上での作品添削などのレッスンは続けていたけれども、オフラインは久しぶり。絵里子さんにはどんなに難しいことを言ってもOKなので(勝手にOKと決めている)、難しいことをガンガン並べ立ててしまう。極端なことを言えば、私に分からないことでもいい。実例を示すことができれば、受け手の能力に応じた理解が可能だからだ。重要なのは何を提示できるかということだ。これは全てのレッスンに共通。
今日はバッハの平均律第1巻第10番とベートーヴェンのピアノソナタ第17番“テンペスト”。ピアノの旧約聖書と新約聖書だ。
「テンペスト」は特筆すべきソナタのひとつ。第1楽章冒頭の4小節で、その後の全てが予告されてしまうという凄まじいオープニング。そして、それは第1楽章のみならず第3楽章にも連なっていく。過去にも増して徹底した部分動機作法。ここにアナリーゼの内容を全て書き記す余裕はないけれども、ワルトシュタインや熱情ソナタ、果ては後期ソナタなどのレベルが非常に高くなるきっかけのような曲がテンペスト。誤解のないように付記しておくと、初期のソナタのレベルが低いわけではない。ハイドンやモーツァルトの影響から脱し得ていないところもあるものの、ベートーヴェンは最初から考えられないほどハイレベルなスタートをきっている。
30日のピアノレスナー講習会が迫ってきている。テキスト内容の見直しをして少しでも意味あるセミナーにしたいものだ。
>福島第1原発ライブカメラ映像。4号機から大量の蒸気が立ち上っているように見えるのが不安。ぜひご自身の目で確認してください。(動画を読み込んだら必ず再生ボタンをクリック)