9月25日(日)
201571
今日は数えきれないくらいたくさんのことがあったのに、もうこんな時刻だ。
簡単に一日を振り返る。
今日は、京都の森田ピアノ工房の森田歩(もりた・あゆむ)さん修復による1871年製のエラール・ハープが使われるコンサートである「植村泰一フルートリサイタル」(浜離宮朝日ホール)に行った(カミさんと)。
第1部で植松さんが吹いたフルートも1871年製のLuis Esprit Lot Flute。ピアニッシモの美しさに驚いた。このフルートとの組み合わせにはヴィンテージ・エラールしかないと納得。
来場者の多くがフルート関係者ではないかと感じた。第1部で近くの席にいた高齢の男性が、ステージに聞こえるような声で問題のある内容をつぶやいたのだが、ここではその内容は伏せておく。
いやな感じがしたので、カミさんを起こして(爆睡していた)休憩時間に二階席に移動した。
第2部はフルートオーケストラ。廣瀬量平さんの「ブルー・トレイン」を初めて生で聴いた。その後、フルートオーケストラはさらに編成が大きくなり、コントラバス1、Fバス2,バス8・・・、合計40数名となって、朝日ホールのステージでは椅子を置ききれず、後から参加した人たちは譜面台1本に2人の奏者というプルト状態で立って演奏していた。ちょっとお祭りモードで、フルート関係者のためのクローズドプログラム(閉じた世界の音楽)という印象だった。やはり、音楽的には第1部が素晴らしかった。
池袋でカミさんと別れて、大急ぎで帰宅。そこへ三枝君がやってきて、作戦会議。しかし、あっという間に森田裕之さん(歩さんのお父上)の喜寿を祝う会へ行く。6時開始だけれど、早く来る人のために5時半からスタンバイしたが、結局皆さんが来たのは6時を過ぎてから。
参加者は全部で12名。サプライズは、森田工房で修行を積んだあとにパリのピアノ工房で10年間修復作業にあたられていた和田明子さんがお見えになられたこと。
・パリ時代のプログ パリ発 ピアノ修復通信
・帰国後のブログ 「フランスピアノの魅力」
調律をお願いしたら「(私が)試されるようですね」と言われてしまった。実はその逆。私が和田さんの調律へのこだわりに気づくことができるかどうかが試されるわけで、実際は全く逆。気付けないようなら私にはもったいないことになる。
久しぶりに三輪佳子さんと久しぶりの再会、彼女のブログにはいつも励まされている。
さて、今日は森田さんの独演会。反骨の頑固親父の生き様が語られた。このあたりは三輪さんがプロのライターとしてまとめてくださったら素晴らしいのだが、録音を取っていないので無理か。
会の終わりに千賀子先生が「森田さんの(権威への抵抗という)生き方がとてもカッコイイ」と発言、その場の全員が激しく同意。
喜寿の祝いとして、オリジナルの純米大吟醸「ピアノの匠」を贈らせていただいた(今日は目録だけ。後日クール便で配送)。
三枝くんと一緒に帰宅。作戦会議。
こんなに長く付き合っているのに、今日、初めて2人の作曲の流儀の違いを確認。三枝くんは冒頭からシームレスに順に書いていく。それに大して、私は曲のパーツが揃わないと書き始められない。
非常に興味深い出来事だった。
もう体力の限界。お休みなさい、また明日。