続 女神さま

 女神さま居候というのは実に気持ちがいい。
 今日もいくつかのアイディアを得た。アイディアさえあれば後はなんとかなる。
 作曲というものは、そのきっかけは“思いつき”かも知れないが、そこから先は非常に論理的・あるいは科学的なものである。
 たとえば「飛行機の模型を作ろう」と思い立ったとする。これは、まさに思いつきである。しかし、飛行機の模型はきちんと論理的に組み立てて行かなければならないのと似ている。野に咲く花もテキトーに咲いているわけではない。命のデザインに従わなければ成長すらスタートしない。
 デタラメに音を並べても、一見すると作曲したように見えるが、そこに“厳密な意味における音楽”がなければ音楽としての命脈を保つことはできず、誰の記憶にも残ることなく消え去ってしまうことだろう。演奏も同じ。

 今日の午後は、なつみちゃん(高2)とウラノメトリア第2巻α版終曲「初めてのソナチネ」の録音に挑戦。前から夏休みに録音することを約束していた。難しい曲ではないものの、いざ録音してみるといろいろとアラが見えてきて何度か録り直す。もう11年以上も一緒にピアノを弾いているので、お互い相手の次の一音が聴こえる。これが実に面白い。次は「初めての属七」しようと約束。