たくさん眠る

 目覚めたら9時。2時過ぎには眠ったはずなので7時間近く眠ったことになる。本当は毎日7〜8時間眠りたいところなのだが、体質上無理っぽい。たくさん眠った日は寝覚めがぼんやりしている。

 PCで楽譜に向かったのは正午頃。アイディアに詰まると、今日は涼しいので気調システム(作曲工房全館の換気と空調を管理するシステム)を停止して、4基ある室内機の花粉フィルター(我が家での呼び名)を洗浄と2基の大型室外機の熱交換器の清掃。長男の風太郎と一緒にいつもよりディープなところまできれいにしてみた。少しは熱効率が上がったかも知れない。先月の電気代が過去最高を記録し、太陽光発電設備が対して役立たないほど電力消費量が増えていることが分かった。おそらく空調が最も大きな電力を使っていると考えられるので、節電の工夫をしなければならない。建物そのものの断熱は、省エネルギー基準のI地域(北海道)には劣るものの、II地域(青森・秋田・岩手)並みの性能にしてある(埼玉県はIV地域)。ただし、建築当時は鉄骨コンクリート住宅用の断熱サッシがなく(ただし12mm空気層の異厚ペアガラスになっている)、導入できなかった。今後は、見栄えは悪くなるがサッシ内側に断熱対策を行なうべきだろう。費用対効果で言えば、来年の夏は窓の外に“すだれ”を検討してもよい。
 
 夕方にはナナちゃん(小6)のレッスン。今日は「サモトラケのニケ像」を鑑賞。2000年以上前(紀元前2世紀)の古代ギリシャ時代の大理石像。それが古代人の制作したものであることを説明。ナナちゃんびっくり。ベルニーニの「アポロンとダフネ」、ミケランジェロの「ピエタ」と比較し、古代の彫像が決してその後の傑作彫刻にひけをとらないばかりか、むしろ完成度が高いくらいに思えるのはなぜか、人間における進歩とは何かを問いかけた。実際、どんなに科学技術が進もうと、人間自身が根本的な部分で進歩しているのかどうかは甚だ疑問である。知識の蓄積は世代を超えて可能であるが、精神的な進歩は、その人の一生の中でしか実現できないと考えるのが妥当だろう。もちろん過去の偉人を手本とすることはできるだろうが、手本は手本であって、実現するのは本人次第である。