今日のレッスン

 今日の午前はチカコ先生。2ヶ月後に門下の生徒たちの発表会を控えて徐々にプレッシャーを感じ始める時期。レッスンは、ル・クーペの「ラジリテ」。バイエルをきちんとレッスンしておかなければ、せっかくのラジリテも指練習になってしまう。第2番がロールンクによる打鍵とフレーズ周期表現の要。レッスンが成功すれば、その人が弾く第2番を聴くだけでピアノの整調・整音の不良がバレてしまうほどになるだろう。第3番は、生徒自身の音楽性が明らかになる曲のひとつ。チカコ先生は生徒にステージで弾かせたいと仰っていた。同感。
  午後の最初にやってきたサキちゃん(小4)が、先週始めたばかりの「シュタイヤー舞曲」をほぼ完成した状態で弾いてきた。数箇所のアーティキュレーションを直せば、もう人に聴かせられるレベル。まだ細かい面倒は見ていないので、すべて彼女の力。この子は、そろそろ本気で指導を始めてもよいかも知れない。
 サキちゃんのレッスンを見ていて「すごーい!」とのたまった“きくえ”ちゃん(高3)は、今日も文章修業。文章を書くということは、みずからの主張が論理的であるかどうかが問われるわけで、文章がうまければよいというものではない。それは、まさに音楽と同じ。
 最後は“のぞみ”ちゃん(小6)。全調スケール・全調アルペジオが安定してきたので、減七・属七のアルペジオを厳格化して練習開始。のぞみちゃんが、いまだにソナチネアルバムを終えていないということが予想外であったので、少し急いで先に進む方策を考えなければならない。力は充分すぎるほどあるので、あとはレッスンしだいだろう。