10月23日

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 午前中は父親に頼まれて図書館に。資料探しということだったが、画像はネット上で探すほうが速いので書籍を返却した後、帰宅。午前中は資料探しに終始した。何度も書いてきたが、私の父親は間もなく90歳を迎えるが、話す内容は理路整然としており淀みない。いまだに文章を書き綴っている。私にはとてもそのような自信がない。
 午後は「夜の組曲」と「ウラノメトリア第2巻、第3巻」の楽譜の編集。ソナチネ第9番の頒布準備もしたかったが、そこまでの時間はなかった。
 昨夜のNHK総合で放送された「クローズアップ現代」は太陽光発電に関する内容だった。日本が世界をリードしてきた分野である太陽光発電が世界に取り残されようとしている。ドイツでは自然エネルギーによる電力の買い取り金額が通常電力の3倍であり(日本は等価)、急速に普及が進んだ。すでにドイツだけではなく、インドや中国が日本のメーカーを超えるシェアを占めるようになってきており、日本は起死回生の手を打たなければならないところまで来ていると言えるだろう。
 原子力発電所を持つ最大の理由は二酸化炭素削減ではなく、プルトニウムの確保ではないかと思えるフシもある。実際、過去に数回、日本はIAEAからプルトニウムの蓄積に関して警告を受けている。日本の学校では教えていないが、核兵器の製造に原子力発電所が欠かせないことは「世界の常識」と言ってもよいのではないか。日本は「非核三原則」を掲げているのなら原子力発電もやめるべきだ。原発の核廃棄物は100万年にもわたって放射能の管理をしなければならない。環境に最も悪い発電設備である。もし、日本政府が太陽光発電による電力買い取り価格をドイツと同じにすれば、一気に普及が進むことだろう。なぜなら、太陽光発電設備を導入した家庭は全く労働力を必要としない収入となるからだ。太陽光発電設備には可動部分がないために、摩耗がない。我が家でも1997年に導入以来、一度も故障することなく粛々と発電を続けている。当時は価格が高く、発電効率もよくなかったために、補助金(導入時の一時金)を加えても未だにイニシャルコストを取りもどしてはいないが、電力買い取り価格が3倍ならば、収支はプラスになっていたことだろう。それなら、多くの家庭が導入に積極的になるはずだ。発電所は止めることができないので、夜間の余剰電力が問題になる。太陽光発電の設置が進めばその問題も少し解消されるだろう。
 いろいろ調べてみると太陽光発電の技術開発は想像以上に進歩しており、インクジェットプリンタで印刷できる発電パネルや、発電効率が従来の500倍に高めたものなどもあるようだ。
 「クローズアップ現代」を見逃した方は、以下のニュースサイトで概要を知ることができる。ニュースサイトは概して寿命が短いのでお早めに。

http://www.j-cast.com/tv/2008/10/23029103.html