11月25日(火)

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 早くもアンサンブル・フラッシュの15th Concertが明日となった。
 今日、スコアの最終確認をしていたところ、1999年の組曲の第5曲「Gigue」に不可視化されたナチュラルを発見した。PC上で演奏再生すると正しく表現されるので気づかなかった。すぐにフラッシュの中島恵さんに伝えて、該当パートの奏者の方への連絡をお願いした。小さな32分音符一つではあったものの9年間、誤って演奏されてきたことになる。あってはならないことだ。土肥先生の教えのひとつに「楽譜に誤りがあってはならない」というものがあり、これは作曲云々以前の問題として扱われていた。作曲者は、楽譜に対してどれだけ真剣であっても真剣すぎることはないということだ。
 明日は、スコアの一部をロビーに掲示する予定。演奏者たちがどれだけ難しい問題を克服して演奏しているのかを理解してもらえることだろう。
 最後のプログラムの前にステージで一言述べなければならない。すでに原稿は第4稿まで書いたが、まだ納得できるものではない。第2稿までは3週間前に高崎に行った時の帰りの電車の中で書いたが、実際には使えない内容だった。強く印象に残り、かつ、聞く人の目を見開かせるような一言を探すのは、作曲するのと似ている。