11月24日 コメント(11/15)へのレスポンス

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 11月15日の日記にコメントがあったことに今朝気づいた。迂闊。

 AWさん(お名前のイニシャルでしょうか、それとも深読みすると“早期警戒”という意味ですか?)、ねこ5号さん、無視したわけではありません。コメントなどあるはずがないと思い込んでいたのかも知れません。いずれにせよ、申し訳ありませんでした。
 まずAWさんにお答えします。美術展には家族そろって出かけることはあまりありません。しかし、同じ美術展をなるべく家族みんなが見に行けたらいいとは思っており、なるべくそのようにしています。我が家は全員美術系なので共通の話題となるからです。特に娘のコメントを聞くと、彼女がどの程度画家たちが大切だと思っていることにたどりつけたかが分かるので、彼女の“現在”を知ることができます(今は日進月歩の状態なので、かなり面白く観察しています)。今回のワイエス展は習作が数多く出展されていたために、ワイエスの制作過程を知ることができ、カミさんも娘も、かなり興味深く見てきたようでした。
 さて、ねこ5号さん。マドモアゼル愛美(フランスのテレビ局のリポーターはそのように呼んでいたと思いますが)の弾くアンプロンプチュ第1番は素晴らしい演奏ですね。フレーズ周期の把握がとくに素晴らしい。手許にショパンの自筆譜のファクシミリがあるのですが、それによるとショパンは冒頭2小節では2拍を6連符として表記し、3小節目からは3連符で表現しています。愛美ちゃん、いや、愛美さんはまさにそのように弾いています。いま、パデレフスキ版を確認したところ、自筆譜の縮小コピーが載せられているので、それで分かります。23小節目からのヘミオラの拍節のとりかたも見事。中間部では右手5指がビブラートしていたりして彼女の歌いかたが伝わってきます。私も高校生の頃に弾いたきりなのですが、当時は何も理解していなかったと感じます。