1月5日(月)

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 昨夜はなかなか寝つけず、かと言って能動的に動けるほどエネルギーもなく、何気なくテレビの深夜映画を見始めた。途中からだったのだが、録画されていることに気づき、追いかけ再生で最初から全部見てしまった。というわけで今日は寝不足の一日。今日こそ早く寝ようと思ったが、夜になると元気になってしまう。
 今朝、キッチンの後片づけを終えて昨日のピアノの調律の具合を確かめると、止め切れなかった弦がいくつもあったので再調律。結局午前中のレッスンには間に合わず、一部にロングミュートを挟んだまま、まるでチェレスタのような音で弾いてもらった。レッスンの合間に全てのユニゾンを合わせ、それが終わったのは夕方の最後のレッスン前だった。今日は反省。
 NHKスペシャルで「桂離宮」を取り上げたので録画しておいた。それを少しだけ見たのだが、ブルーノ・タウトがその美を再発見したことの凄さが分かった気がした。タウトは日本美術を何でも礼賛しているわけではなく、厳しい鑑識眼で批判している仏閣などもある。作曲する力とは、結局のところ洗練された美を見分ける力と同義だろう。
 いま手許にあって、楽譜を書いては交互に眺めているのがレイチェル・カーソンの遺稿集である「失われた森」なのだが、これもタウトなみの鋭い視点を持った著者の力を直接感じることのできる内容だ。
 田中カレンさんの「星のどうぶつたち」も、繰り返し弾いてしまう。
 ウラノメトリア2αのいくつかの曲のタイトル変更も考えている。調律・作曲・レッスン・浄書作業・読書・音楽コラム原稿のメモ書き・録画しておいた番組視聴・家事・ウォーキング・プリントアウトした不要楽譜の選別とシュレッダリング・瞑想・etc.・・・これらを順番にやっていると突然アイディアに恵まれることがある。今日は音程の説明についてちょっとしたインスピレーションを得た。