1月4日(日)

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 明日からの定期レッスン開始に備えて自分の仕事モードからレッスンモードへと戻す。最大の作業はピアノの調律。暖房をフォトン・アングレイヤーに変えてから、まだピアノが馴染まない。エアコンによる空調のときよりも湿度が下がらず、ほぼ55パーセントを中心に数パーセントずつの日周変化となった。(以前は50パーセントが中心) そのためかピアノのピッチが微妙に動く。
 今日の読書はブルーノ・タウトの「日本文化私観」(講談社学術文庫)。翻訳も戦前のもの。これはずっと前にFMラジオの朗読の時間で聞いて以来、ことあるごとに部分部分を読んできたものの、せっかくだから全館通読しようと思って図書館から借りてきた。「桂離宮を再発見した」とは誰が言ったのか見事。調律と交互に時間を割いていたので、まだ読み終わっていないが、タウトのような眼を育ててから語らないと誤りを犯すということだけは確信するに至っている。昨年暮から、ずっと良書にばかり巡り合っている。嗅覚が優れてきたか。
 これから今夜は、きのう三枝君に指摘されたウラノメトリアの浄書上の問題点を修正する予定。