1月13日(火)

13541

 今日は何ともいろいろな成果の上がった一日だった。
 ウラノメトリア編集会議では、しばしばおちゃめさんと衝突するのだが、午後に「NHKスペシャル」の「男と女」の録画を観て納得。「女性はプロセスを重視し、男は結果を重視する」というくだりで衝突の原因が概ね解決した。今日はエンハーモニックの理解のためにどうしても避けて通れない「厳密な半音階的音程」の説明の方法を巡って議論が白熱したのだが、すでにウラノメトリアは男女の理解の差を考えて両性向けの方法をさぐっていたことになる。おちゃめさん万歳だ。
 そもそもエンハーモニックは最初に転調が行なわれた時に生じた問題で、それが調性が曖昧になるほど転調や、あるいは転調したように見える場所では矛盾まで含んでしまい、誰もが臆病になって音楽大学でもきちんとした授業が行なわれていないというのが現状だろう。ウラノメトリアでは徹底的にこの問題を説明していく覚悟だ。もちろん、練習問題を解くための方法を伝授するというようなレベルではない。音楽の流れを理解するための実用的で必須の知識だけを扱う。
 ピアノメソードは楽典はもちろん、初歩の和声学、楽式論を演奏センスとからめて説明すべきで、勉強することによって音楽理解に自信が深まるようでなければならない。
 レッスンの合間にはペリオーデの解説を書き進め、短い休憩時間にはウォルター・ウェストンの「日本アルプスの登山と探検」に目を通した。レイチェル・カーソンの「失われた森」は、なかなか読み進める余裕がない。
 夕方のレッスンでは、すっかりピアノにハマったメイちゃんが私の耳を楽しませてくれた。レッスンは音楽の真の魅力を伝えるだけで8割は成功だ。夢中の人間には、誰もかなわない。
 夕食時に、うしおさんが修正されたデザイン案を持って来宅。短時間だがブレインストーミング
 夜には小池博史さんから一気に12曲分の校訂譜が届いた。明日のレッスンも白熱しそうだ。
 明日は、朝から午後6時30分まで隙間なくレッスンを入れてしまったので、早く寝なければと思うのだが、困ったことに今は一生眠らなくてもよいような気分だ。眠いという感覚が思い出せないほどだ。やはりどこかビョーキだと思う。