1月14日(水)

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 レッスン三昧の一日。「バイエル☆マニア!」の小池宏史さんから岡田暁生著「ピアニストになりたい!」とカール・ツェルニーの「若き娘への手紙」をお借りした。
 ツェルニーによって書かれた練習曲が棒弾きされてはならないことはツェルニー自身も書き残しているが、現状ではツェルニーはピアノ上達のための税金、または必要悪扱いとなっている。その原因を岡田さんが解き明かしている。ショパンが言うところの“厳密な意味における音楽”はクオリアであって、How to本やマニュアルで学ぶことはできないばかりか、そのクオリアを持たないレスナーから学ぶこともできない。ロマン派の時代に、ピアノレッスンがHou to化したと岡田さんは指摘する。まだ全部読んでいないので、詳しくは書けないが、後知恵として読むと、無意味な練習というものがどういうものだったのかがよく分かる。