1月21日(水)

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 讀売新聞にロシア人の若い女性マンガ家がデビューしたという記事があった。来日したことがないというのに渋谷109などが実にリアルに描かれていた。ずっと昔、日本人の芸術家たちがパリに憧れたように、東京もそのような都市になっているのだろう。そのような、いわば幻想を作り出したのがパリの画家たちであり、日本のマンガ家たちである。これが政治家にできるだろうか。本当はできなければならないのだが、人々は政治家にイマジネーションを求めていないのかも知れない。政治家こそイマジネーションが必要な職業(使命というべきか?)だろう。
 朝食後、カミさんが家宝だというマンガ専門誌「ぱふ」清彗社版(現在の“ぱふ”は雑草社版なので別物)の1980年12月号(萩尾望都特集)を持ち出してきて、ひとコマひとコマ説明を始めた。COM時代からの読者なんだから望都さんなら負けないぜと思ったが、私に勝ち目はなかった。私がヴォーン=ウィリアムズの交響曲を記憶したように、彼女は萩尾望都のマンガのひとコマまでを記憶していた。
 その後、インスピレーションが湧き出して、今日一日で、ウラノメトリア2αの半分くらいの曲に手を入れた。今まで見えなかった道筋が見えてきた印象。眠らなくてもよいのなら、明日の朝まで作業を続けたい気分だ。