3月5日(木)

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 今日のウラノメトリア編集会議は分科会なので、私は一人で作業の先を続けている。比較的単純作業といえる楽譜浄書でも、やはりインスピレーションは必要。で、いまは休憩時間。
 図書館で借りてきた「ヴィジュアル・データ百科/現代の世界」が興味深い。
 環境、社会、国家、金融とビジネス、テクノロジー、文化の6章からなり、それぞれがさらに小見出しに分かれている。全てを紹介したいくらいだが、ごく一部を記す。
 2007年の真水総使用量に対する各大陸の割合は、アジア62%、北米14%、ヨーロッパ11%、中南米カリブ海諸国7%、アフリカ5%、オセアニア1%。これは人口分布と一致しているわけではなさそうだ。人口1万人あたりの医師と病床数比では、世界で日本と北朝鮮が目立っている。病床数は北朝鮮が132、日本が129で突出しているにもかかわらず、医師数は日本が20、北朝鮮が33で病床数に対して非常に低い。日本は北朝鮮以下である。ちなみにアメリカは病床33に対して医師26。イギリスの病床39に対して医師は23。文字では分かりにくいかも知れないが、グラフで見ると一目瞭然。このような統計はネット上でも調べられることだろう。貨幣(現物通貨)の流通量は日本が世界一で、国民一人当たり5569ドル相当。アメリカは半分以下の2677ドル。日本が現金社会、アメリカがクレジットカード社会であることが窺える数字だ。金(きん)保有残高もアメリカが総資産に占める割合が76.1%であるのに対して日本はわずか1.8%。ドイツ64.1%、フランス57.1%という数字を見ても、日本経済・金融界の体力の弱さを感じる。
 1945年以降、核実験が行われた回数は2044回。これはほぼ11日に1回実施されたことになるが、私は全く思い違いをしていた。臨界に達しない実験も含まれるとは思うが、勝手に、もっとずっと少なく見積もっていた。
 認識の足りなさを痛感するできごとだった。