5月4日(月)

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 M3イベント関連の準備も終えた今日は、一日外で過ごした。
 作曲工房の定期便にも書いたとおり、女優の麻里万里さんと5月17日の朗読会に関連して打ち合わせ。秘密の隠れ家のようなレストランを紹介していただいた。
 その後は私一人で行こうと思っていた、知人が出演するインド古典舞踊のステージに彼女も同行したいということで一緒に川口リリアに。
 「バラアナティアム」という世界最古の伝統舞踊ということで興味津々だったのだが、なかなか形式やルールを見いだすことができず、初心者には理解が厳しいものがあった。伝統芸能というのは長い時間が培った洗練された世界なので、おそらく日本文化に詳しくない西洋人が「能」を前に立ち往生するするようなものなのだろう。音楽は南インドのもので、コスチュームは非常に魅力的。
 夕方帰宅すると家の中は美大受験生たち3人が課題に取り組んでいて大賑わい。一緒に20世紀美術の歴史を画集で辿っていくと、彼女たちはメモの山。今日、話題に出た画家は次のとおり(19世紀以前の画家は省略)。パブロ・ピカソジョルジュ・ブラックファン・グリス、ウンベルト・ボッチオーニ、ワシリー・カンディンスキーピエト・モンドリアン(人気あり)、マーク・トビー(とくに「ブロードウェイ」と「市街の輝き」が人気)、モーリス・ユトリロマリー・ローランサンマルセル・デュシャンジョアン・ミロジョルジョ・デ・キリコルネ・マグリット、フランシス・ピカビア、アレクサンダー・カルダー、イヴ・クラインジャン・デュビュッフェ、ジャン・アルプ、ジョアン・ミロジャクソン・ポロック、サム・フランシス(なぜか人気)、ルーチョ・フォンタナ(人気あり)、ジュゼッペ・カポグロッシ、ジャン・フォートリエ、ピエール・スーラージュ、ジーノ・セヴェリーニ(人気あり)、ジャック・ヴィヨン、フランシス・ピカビア、ザオ・ウーキー、パウル・クレー、ジャコモ・バラ、・・・もう思い出せない。
 今日感じたことは、音楽に比して現代美術は人々と乖離(かいり)していないのではないかということだ。もちろん、美術界でもフェルメールルノアール、モネらが人気ではあるけれど、前衛的な作品も、ある程度は受容されている点が音楽界と異なっている。