5月5日(火)

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 「M3 2009春」への参加は、大崎駅で娘の“たろ”が埼京線の網棚に重要な荷物を忘れるという大波乱から始まった。「ごめ〜ん、とむりん」。仕方がない。“たろ”をすぐに蒲田に向かわせて、三枝君と合流してブース設営をするように指示。遺失物事務室へ届ける。待つこと20分。荷物は新木場駅で確保との連絡が入り、すぐに新木場に向かう。予定では9時57分に京急蒲田に到着しているはずだったが、新木場駅事務室で遺失物の受け取り手続きを済ませて“りんかい線”川越行きに乗ったのは10時30分。どうでもよいことだが「東京テレポート駅」の発車メロディーは「踊る大捜査線」。なるほどフジテレビの最寄り駅。ほどなく大崎駅に到着すると、地下ホームから地上まで、ほとんどガラガラのエスカレータを駆け登る。・・つもりだったが、あまりの距離に途中で息を切らして立ち止まってしまった。はあ、はあ。大崎から品川まで山手線で向かい、品川駅で10時55分発三崎口行きの特別快速に駆け込む。もう、動悸・息切れでイベント開始前からヘトヘト。三枝君から「ブース設営完了、11時15分までなら入場可能」というメールが着信。ところが、作曲工房のCD・楽譜と試聴機など、優に10kg超の荷物は全て私が持っていて、入場後に陳列時間が必要だ。京急蒲田駅改札を出ると、やはり遅れてしまったらしいM3サークルの2人組と一緒になった。「急ぎましょう」。3人で走る。11時10分過ぎ、無事にゲート通過。そこへ「開場を15分早めて11時15分といたします」という場内アナウンスが。大急ぎで準備をしている途中で、開場を告げるアナウンスと大きな拍手。
 お買い求めくださったのは、いずれも見知らぬ方ばかり。知りあいや作曲工房関係者にはお出でにならぬよう伝えてあったので、初めての方に出会えることは嬉しい。ウェブでDMMDのサイトを知って来てくださった方が少なからずいて、本当に感謝。
 たまたま立ち寄ってCDの第1曲目の「ピアノのためのバラード」に聴き入って、2曲目を聴かずに購入を決めてくださった方もいて、本当に嬉しかった(なんと2人も)。「どうぞ、リモコンでスキップしてお好きな曲を聴いてくださって結構ですよ」「・・・いいえ、これは飛ばせません・・・」 こんなやりとりがあると、なんとも幸せな気分になる。
 結局、ピアノ曲を集めたCDは1枚を残して、用意した全てが売れた(11枚)。「ぶちねこジョーンズBGM集」も半分を売るという結果に。楽譜はバックヤードに隠していたのだけれど、それでも問い合わせてくださる方がいて1部限りの「60の小練習曲集」は即完売。ウラノメトリア第1巻は残り冊数に限りがあり、おまけに売れると赤字になるので温存しておきたかった気持ちもあったのだが、やはり売れてしまった。
 帰りは三枝君、たろ、私の3人で品川駅前のマックで祝勝会(?)。
 試聴機やオーバーヘッドタイプのヘッドフォン、販売のためのこまごました値札スタンドや事務機などの必要経費と売り上げがほぼ同額となり収支はトントン(初めての参加でこれはすごい。本当に予想外の幸運)。次回からは経費が減るので運営・経営が非常に楽になる。儲かることはないにしても、少しでも多くの人に知られるようになるのは重要なこと。広報効果を考えると、収支トントンというのはタダで広告宣伝ができたことになり、イベント参加は正解だったことになるだろう。