6月27日(土)

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 今日は非常に充実した一日。いちいち細かいことは書かないが、数多くの成果があったということ。
 見事な新聞記事を見つけたことも、今日の特筆すべき出来事だろう。讀売新聞6月26日夕刊2版にある「西野亮廣(にしの・あきひろ)の“ろくでもない夜”」というコラム。新聞なのでリンクできないし転載もできない。讀売新聞以外の人は図書館に走ってぜひ読んでいただきたい。内容をかいつまんで書くと、高学歴なスタッフばかりが揃っているテレビ局で繰り広げられる人間模様。鋭い観察眼と高い文章表現能力があいまって、優れた文明批評になっていると言えるだろう。ネットで検索しても出てこないことを、一応お知らせしておく。奇しくも、今日の午後のレッスンで「某クローズアップ現代」のコメンテーターとして出演した大学教授が頓珍漢なまとめをして番組を終えた話を聞いたばかり。
 成績の良いお子さんをお持ちの方は要注意だ。作曲工房でも偏差値70超の中高生たちには、易しいのに彼らには全く歯が立たない問題を投げかけて何が足りないのかを考えさせている。私も高校生の時に、想像もしなかったような問いかけで土肥先生にビシバシ鍛えられた。しかし、まだ馬鹿は完治しない。
 夜になってから、カミさんと日常の買い物を済ませるために近所のスーパーへ行った。統計をとり始めてから最大の物価下落率となったというニュースのとおり、いろいろな商品が値下げされていて心配になった。品物を納入している業者も大変なことだろう。消費者でもある彼らの収入が下がるということは、同時に消費者としての購買力も落ちることを意味しており、値下げしてもやはり売れない時がすぐにやってくる。いわゆるデフレ・スパイラルだ。カリフォルニア州の州債の償還が不可能になったというニュースと合わせて考えると、日本の景気はますます悪くなる印象だ。ちなみにカリフォルニア州は、国として考えると世界第8位の経済規模であり、世界経済にとって大国が破綻するのと同じ影響が出る可能性がある。
 憂慮すべきことはそれだけではない。現在の太陽活動が100年ぶりの低水準であることは太陽黒点数の減少から言われているが、太陽活動の低下は、そのまま地球寒冷化につながるという意見があり、それは過去の地質調査などから裏付けられている。地球温暖化が止まるからいいという考え方もあるかも知れないが、人為的な影響よりも太陽の影響のほうがずっと大きいかも知れないのだ。いずれにせよ、我々が生きているうちに影響が出てくるだろうから、いずれ真実が明らかになるだろうが、人間の営みなど宇宙(自然)の力に比べれば取るに足らないものなのではないか。地球が寒冷化すると、食料生産が減少することだけは確かだ。これだけ増えた地球人をまかなえるのだろうか。地質年代のスケールで話をしているのではない。すぐにでもやってくる可能性がある近未来に対する危惧である。
 明日はムジカ・ドゥーエ作戦会議。世界経済や宇宙に比して微小なこちらの私的世界にも、やらなければならないことが山積みだ。