7月10日(金)

29077

 ふと気づいたら、音楽コラムを2カ月もアップロードしていなかった。書きかけの原稿がおよそ10本あったが、川喜田二郎先生の訃報を知ったばかりだったので、KJ法の衝撃を思い出して、それを自分用にアレンジしたKJ法-改-についてコラムを書き起こした。無料アクセスカウンタのサービス期間が終了したらしく、なくなっていたので新しいカウンタとアナログ時計を設置しておいた。先ほどカウンタを確認したところ13アクセス。ところがブログの管理画面を見てみるとユニークアクセスが239人、ページビューが607ページとなっていた。いつものことながら、大多数の人がRSSで読んでいるということだ。いったいどこにカウンタを設置すればよいのだろうか。
 今日はYoutubeで見つかる限りのショパンのバラード第1番を聴き比べた(アマチュアは除く)。収穫はヨゼフ・ホフマン。20世紀初頭のピアニストなのに、当時のピアニストにありがちな奇妙なルバートがない。彼の門下であるシューラ・チェルカスキーも聴きたかったがバラード3番だけが見つかった。歴史的名ピアニストたちは誰も落第。今日は3時間以上かけて数十人のピアニストの演奏を聴いて審査員の気持ちが少し分かった。今日、出会ったもっとも素晴らしい演奏は、小林愛実ちゃん(さん)のリゴレットパラフレーズだった。目隠し審査であったとしても彼女を選んだことだろう。彼女の表現には恣意的な不自然さがなく、終始、ペリオーデを見失うことのない見事なものだった。
 夕方、レッスンに来た“ちゅうなつ(小5)”にクリスティアン・ツィマーマンの弾くショパンエチュードの動画を見せたら「すごいね、せんせい。指より手首のほうが動いてて、ちゃんと重力奏法になってるよ、この人」と言っていた。もし、本当に分かって言っているのなら君もすごいぞ。