8月25日(火)

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 昨深夜はNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」がまとめて再放送していたのを観ていた。マンガ家、浦沢直樹の「心のままに、荒野を行け」と将棋の名人戦に取材した「最強の二人、宿命の対決 森内俊之 vs 羽生善治」の2本が特に興味深かった。
 この番組が取材する人たちは、おしなべてクリエイターである。真のクリエイターとは、過去の経験や知識が役に立たない局面でも力を発揮できる人たちのことだろう。初めて出会った事態・危機に対しても対処できてこそプロフェッショナルであり、クリエイターであるということだ。
 衆院選に向けて政治家たちの発言が増えているいま、彼ら政治家にこそクリエイティブな発想を求めたいものだが、誰もが霧の中で道に迷っているようにしか見えない。その点、上記の3人は霧の中にいても、その向こうを見通す目を持っている。
 誰にも相談できない。誰も答えを知らない。しかし、周囲から注文や文句、訳の分からぬ批判だけはやってくる。そのような状況でも己の道を見失うことなく仕事をするのがプロフェッショナル。