8月29日(土)

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 夕方のレッスンを終えてから、ずっとソナチネ第10番にかかりきりだった。にもかかわらず成果はわずか。必要なのは“圧倒的”であること。
 カミさんと娘の“たろ”は、朝からメアリー・ブレア展(ディズニースタジオに所属していた画家;東京都現代美術展)に出かけて、夕方遅く帰ってきた。夕食時に“たろ”からメアリー・ブレアの何が凄いのかを聞いた。面白かったのはブレアのことではなくて、“たろ”が「人間として(芸術的な)器の大きさとかを手に入れたいけど、そう簡単じゃない」と話していたこと。コラムには書くけれど、たろとそういう話はしない。だから、それは彼女の率直な感想だろう。ある程度まで来ると、勉強や練習だけでは到達できない世界が見えてくるものだ。少なからぬ人が、それを生まれつきの才能と決めつけて諦める言い訳にしたりするが、それを本当に望んでいるなら簡単に諦めるわけにはいかない。「とむりんだってそうでしょ」。そりゃそうだ。全然諦めてなんかいないぞ。しかし、目指す方向が1ミリだってずれていたらアウトだ。その感覚こそが“圧倒的”であることに通じる。
 明日は東京ビッグサイトのGood Design Expo 2009に行くと言っていた。西4ホールと屋上展示場では24時間テレビの生収録が行われているから混みあっていることだろう。東ホールでは「第22回 ジャパン建材フェア」、東1・2ホールでは「Good Comic City(同人誌即売会)」が行われているようだ。不況なのに強いイベントは強い。
 明日は衆院選。結果はあっという間に出ることだろうが、それでも開票速報を夜遅くまで見てしまいそうだ。