9月28日(月)

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 インスピレーションは「事実に基づく問題解決へのアイディア」であって、そうでなければ何も実現しない。
 たとえば、各県に空港を作りたいという圧力(計画・構想を含めて)はどこから生まれるのだろうか。これが利用者からのものであれば空港も航空会社も営業が成り立ち、物流にも人の流れにも役立つことだろう。代替交通機関のない、あるいはあったとしても時間的に代替とは言い難い離島の空港は除くとして、少なからぬ地方管理空港が“見栄”の圧力によって、あるいは空港があれば地域が活性化するという勘違いによって生まれたのではないだろうか。
 閉鎖が決まった「私のしごと館」もそうだが、何かを作る時には誰か(もちろん、優れた誰か)の“インスピレーション”が必要である。
 「失われた10年」と呼ばれる日本の経済停滞期間は「失われた20年」になろうとしている。今日、多くの地方管理空港ひとつひとつについてネットで調べていくうちに、こんなにたくさんの空港が粛々と建設されていった過程が不思議でならなかった。
 
 今日は、通い始めて間もない “ひろみ”先生のレッスンがあった。この少子化・停滞経済の時代に「レッスンは今のところ手いっぱい」という彼女からは、逆にレッスンのノウハウを学べるかも知れない。
 “ゆり”ちゃんのレッスンでは、曾野綾子さんの「原点を見つめて」がテキスト。日本人の常識は日本の自然が生み出したものであって地球の常識ではないこと。しかし、どこに住んでいても“地球の常識”を知ることは可能であることを考えた。