11月11日(水)

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 ウラノメトリア第3巻ガンマの全原稿完成。と言っても「一体、何回完成しているのだ」と突っ込まれそうなくらい完成度が低いのであまり胸は張れないのだが、とにかく表紙を含めて全てが揃った。奥付にも発行日は11月24日と入れてしまった。明日の編集会議でゴーサインが出れば(出るとは思えないが・・・)印刷・製本に回す。それより、バックアップ基地にデータを送っていない。いまハードディスクがクラッシュしたら目も当てられない。
表紙のカラーは、品種は忘れてしまったけれど何とかピンクというバラの色。送られてきたファイルをプリントしても薄茶色にしか見えないのだが、きちんと印刷すれば微妙な色合いのバラ色になるのだろう。
1曲残らず会心の作(の、つもり)。第9曲「行進曲ふうに」だけが飛び抜けて古いけれど、これは中学生の時の作曲。独奏曲だったものを連弾曲に書き直し、作曲後39年を経てようやく日の目を見ることとなった。曲名の後の年は主に初稿完成時だが、「一楽章のソナチネ」は起草したのが1996年で完成は2007年。「物語」は、今年2009年になってから大幅な改稿をしている。

内容は以下のとおり
1.オレンジの畑で(2001)
2.ピクニック(2000)
3.処女航海(1999)
4.物語(1996)
5.ウィンドワード(1999)
6.一楽章のソナチネ(1996)
7.ポンコツロボットのダンス(2007)
8.ブロードウェイ・ブギウギ(2007)
9.行進曲ふうに(1970)

 そう言えば、茂木健一郎さんが税務申告を怠ってニュースになっていた。彼の気持ちがものすごくよく分かる。作曲する行為のような、熱意を傾けるに足ることにならエネルギーを傾けられるのだが、税務申告のようなものとなると、まるでやる気が起きないものだ。インスピレーションで動く者は、きちんと生きるということだけでも大変なのだ。きっと茂木さんも年賀状が面倒なことだろう。私はほとんど1年中同じデザインのものを着ている。毎日考えるのが面倒だからだ。そんな暇があったら次の一音を考えたほうがずっといい。