12月6日(日)

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 午前中に所用を済ませ、午後から作曲工房に通ってくださっているH先生のご自宅を兼ねたピアノ教室の建築現場に向かう。場所は東松山市で、ピアニストの大導寺錬太郎さんの御宅にもクルマならそう遠くない位置。
 緑の多い、とてもよい環境でちょっと羨ましい。
 現場は基礎工事の配筋が終了した段階で、基礎の外周をGL(グランドレベル)マイナス18センチまでスタイロフォームで断熱した先進的な構造。屋根の断熱材は200ミリ、窓は低放射ガラス、気密度を表すC値は1、第1種計画機械換気の熱交換率は70パーセントという非常に優れた建物になる、と、建築会社の若い社長さんから説明を受けた。作曲工房も12年前には先進的ではあったけれど、技術がどんどん進歩していることを感じる。
 問題のレッスン室の音場づくりは内装工事の段階で詳細に検討することになる。
 戸田西ICから東松山ICまでクルマでちょうど30分。ドアtoドアで50分だった。帰路は所沢料金所で10分程度渋滞したので余計に時間がかかったものの、遠くはない距離。完成までにもう何回か通うことになるだろう。
 
 今月2日に日本画家の平山郁夫さんが亡くなられた。79歳。
 彼の作品を全て知っているわけではないが、「高燿(たかひか)る藤原京の大殿(おおどの)」を代表作に挙げても的外れではないだろう。感動的な作品だ。
 もう、かなり前だが、鎌倉の瑞泉寺に向かう途中で素敵な住宅を見かけた。決して豪邸ではなく、むしろ質素な印象すらあったが、そのたたずまいにピンとくるものがあり、表札を見ると「平山」とだけあった。しかし、勝手口(?)に郵便ポストがあり、シルクロード研究所とあったので、平山郁夫邸であることを確信した。
 広島で被爆体験をしている彼は強く平和を願っており、その姿勢にも共感するものがあった。慎んでご冥福をお祈りします。