12月8日(火)

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 今、編曲の仕事を一件受けていて、毎日のようにその曲を聴いている。
 どこまでを編曲というかという境界線は明らかではないが、楽器が変わる場合にはオリジナルとは異なった形にしないとオリジナルの魅力は伝わらないことが多い。“多い”とは控えめ過ぎ。おそらくそうでなければ不可能だろう。
 非常に短いわずか数分の曲だけれども、作曲者と同じ境地になるまではずっと聴き続けてインスピレーションを得るのを待つ。運が良ければオリジナルよりも良くなることさえある。
 耳コピして音を置き換えても、何の曲であるかが分かるだけで魅力が伝わるわけではない。
 こういう仕事をすると、いつの間にか作曲者の魂が乗り移ってくる。最低でも数百回は聴く事になるので当然といえば当然だが、仕事を終えるまでは自分のオリジナルな曲も影響を受けたりして面白いことになったりする。
 今日はウラノメトリア3アルファの追加曲のチェックと整理を行なった。短前打音、半音階、同音連打など加えなければならないテクニックとエチュードが次々と見つかった。かなりの部分が4巻以降に先送りされることだろう。