12月9日(水)

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 午前中は父親の定期通院に付き添う。
 先生から「う〜ん。お父様はお元気のようですね」という言葉が。本人も「まだ死ぬ気はしない」と言っている。しかし、油断はできない。私などいつ死んでもおかしくないと本気で心配している。
 この1週間、ウラノメトリア3アルファをレッスンに来た子どもたちに弾いてもらったり聴いてもらったりして、恒例のリサーチをした。
 もっともビミョーな曲は第1曲の「大きな木」で、賛否両方の評価がある。ところが、今日は「この曲が一番いい!」という評価が飛び出して、外すか残すか迷うことになってしまった。2アルファでは「おじいさんの話」が「キモいい曲」という謎の評価を受けた。「キモいけどいい曲」という意味らしい。複調なので違和感があったのかも知れない。全曲が使える曲であるようなメソードに仕上げたい。
 この3日間、午前0時台に放送さえている高専ロボコンの地区予選の様子を見てしまう。若者がロボット製作に入れ込む姿は何とも気持ちが良い。問題は信頼性の低いマシンが少なくないことだ。惑星探査などはロボコンそっくりだが、何より信頼性が重視される。そのためにはシンプルであること。確立された技術を使うことをためらわないことだろう。冒険は別のところですべきだ。中には練習を繰り返すうちに、ロボットが「中古マシン」になってしまっているチームも見受けられた。耐久性も重要だろう。高校教諭をしていた頃、ホンダの主催するエコランに出場していたが、ここでもマシンの信頼性がものを言った。しかし、熱中する対象がある若者は幸せだ。限りない成長が待っているかも知れない。
 音楽家も同じだ。どんなに人気があったとしても、自分の力に自信がなければ心は不安だろう。あるいは、毎日少しずつでも高みに近づいているという実感がなければやはり心に平安は訪れないことだろう。
 昨日は、ロボコンの後でNHKスペシャルの再放送「真珠湾の謎〜悲劇の特殊潜航艇」を見てしまった。真珠湾攻撃において戦艦アリゾナを沈めたのは5隻の特殊潜航艇のうちの1艇であった、というのはでっち上げられたプロパガンダであったことを突き止めた人々の物語。事実を知ることは重い。こんな重いテーマの番組を視聴してしまったために就寝は、また4時過ぎの未明となってしまった。
 今日こそ早く眠りたいが、なかなかうまくいかない。