12月21日(月)

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 厚生労働省の推計によると2020年には全都道府県で単身者世帯の割合が最大になるという発表があった。それが事実であるかどうかは別として、一人暮らしという生活形態が最も普遍的になるということは驚くにあたらない。
 1956年に書かれたアイザック・アシモフの「はだかの太陽」には、すでに一人暮らしが当たり前となった社会が描かれていた(と思う)。
 全ての面において公平な同居というものはあり得ず、誰かが、あるいは全員が我慢することによって共同生活が成り立つ。もちろん、それによって得られるものも多いはずだが、損得を天秤にかけて一人暮らしを選ぶ人がいることも理解できる。
 しかし、一人暮らしを望まないのに一人暮らしをしている人もまた少なくないことだろう。
 
 「仲良きことは美しき哉」 武者小路実篤