1月12日(火)

48859

 今日は母の入院日。8時少し前にクルマで出発。
 国道17号線を南下、すぐに戸田橋を渡って都内に入る。通勤時間帯にしては混雑が少なめか。板橋区役所前を左折して仲宿商店街を横切り、ぐっと戻る形で帝京大学付属病院に到着。12kmだが50分強のタイム。朝は仕方がないだろう。
 これをお読みの方で東京に詳しくない人は、ひょっとしたら東京の道路事情をご存知ないかも知れない。東京23区内では主要道以外のかなりの割合で路地(幅員4m以下)が存在するといっても過言ではない。これは1950年に制定された建築基準法第42条第二項の規定にある、いわゆる二項道路の所以ではないかと私は考えている。これらの狭い路地に面した土地では、新築時には道路の幅を6mとみなして道側の敷地の端から2m後退して建築しなければならない。このように決めれば、いずれ建物は全て道路から後退し、道路の拡張が可能になると想定したのだろう。ところが、住人たちは法律制定後60年を経過しても修繕と改築だけで家に住み続け、道路が広くなることはなかった。なにしろ江戸時代から道幅が変わっていないところもあるほどで、クルマが走るには実に都合が悪い。板橋区だけの話ではない。池袋のサンシャインシティも、ほんの少し離れれば路地裏密集地帯だし、新宿区も中野区も裏路地がびっしりと広がっている。港区六本木でさえ、ほんの少し前まで大きな道路の両側にはどこでも路地裏が広がっていた。六本木ヒルズアークヒルズなどの造成によってそれらの一部はなくなったが、今でもグーグルアースなどで開発から残った路地をすぐに見つけることができるだろう。世田谷区の道路の狭さも有名で、ベンツやジャガーなどの高級車が車幅と同じくらいの道路を住宅の生け垣でボディをこすりながら走っていたりする。
 さて、帝京大学付属病院の話題に戻る。
 1階には大型のローソン、シダックスが経営するフードコート(安い)、ドトールコーヒー、クリーニング、三菱東京UFJ銀行(ATMだけではなく、窓口もある)があり、外から最初にここに入ってきたら病院とは思わないことだろう。6階には見舞い客をもてなしても失礼にあたらないレベルの展望レストラン、年中無休の理・美容室、1階に比べると小さなタイプのローソンがある。
 また、入院病棟の各フロアには食堂(食べ物は持ち込みの広々としたダイニングルーム)・デイルームがあって、給湯・給茶機と電子レンジが自由に使える。
 担当医師からの治療方針の説明を受け、その説明を聞いて納得した旨を示す書類にサインして入院手続きは無事完了。
 地下駐車場から出ると、いきなりの雪(みぞれ)。東京の初雪に違いない。帰りは渋滞することもなく、午後1時頃には帰宅できた。