1月31日(日)

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 今日は消耗していて集中力がなく、楽譜がほとんど書けなかった。あと、ほんの少しで書き上がる楽譜に向かっても、何の音にもたどりつけなかった。今日は早く寝て明日までに回復しなければ。
 昨日、NHKの「ワンダー・ワンダー」という番組でフリーダイビング(アプネア)を扱っていた。フリーダイビングと言えばジャック・マイヨールしか知らないが、彼が生前に活躍していた頃、アクアラングはもちろん、潜水服でも潜れないような深海に生身の人間ならば降りていけるという不思議に魅了されたことがある。その記憶がなければ「シャドウ・ダイバー」を読もうとは思わなかったかも知れない。
 日本の篠宮龍三さんいうダイバーがすでに105mもの記録を持っていることにも驚かされた。ジャック・マイヨールと同記録だ。20年くらい前、それは神の領域としか思えない記録だった。
 真剣(全身全霊を傾ける姿勢)に取り組まなければ成功できないような状況に身を置く人に共通する雰囲気を、篠宮さんも持っていた。ピアノも作曲も全く同じだ。才能だの練習だので解決できるほど単純ではない。音楽と向きあううちに、音楽そのものが私たちにそのような力を与えてくれるのだ。優れたスポーツや芸術は、そういう力を持っている。だからベートーヴェンのような人が現れると言って間違いないだろう。
 番組内で篠宮さんは自己記録を107mに伸ばした。