2月15日(水)

52814

 今日は千賀子先生のレッスン。今日は、なんと和声学に関する質問。“なんと”と書いたのは、彼女が個人的に勉強していることを知らなかったから。音大で和声学の単位を取っても、少しも分かった気がしていない人が多いことだろう。千賀子先生もその一人。知人(?)から「和声課題をたくさんやること」というアドヴァイスを受けたようだが、それは試験問題が解けるようになるだけで和声の本質が理解できるわけではない。
 機能和声学を学び直したいと考えるのは、自分でレッスン曲や発表会の曲をアレンジしようと試みているレスナーの人たち。そうでなければ和声学など2度と思い出したくないのが普通だろう。
 そう言えば、佳恵先生からも「どうやって和音を選んでいるのですか?」というような質問を受けた。その時の答えは企業秘密だから明かさないが、機能和声学そのものには頼っていない(ただし、機能和声学を学んだ経験は役立っている)。そもそも、機能和声学には作曲するためのノウハウは含まれていないからだ。
 今日は久しぶりにラモーの楽譜を引っ張り出して、機能和声学の創始者の音楽を紹介したりした。ラモーは「タンブーラン」しか知られていなかったりするが、クラヴィア曲の佳品を数多く遺している。

 夕方から父とともに母の病室へ。病状には変化なし。少しして娘の“たろ”と合流。3人で帰宅。
 テレビでフィギュアスケートのペア・ショートプログラムの演技を見て、そのレベルの高さに驚嘆。世界にはいろいろなスポーツがあるが、全てを横並びで見ることはできない。歴史・伝統・とりまく環境などで大きな差が出てくるということだろう。最も大きな要素は取り組む人の志の高さであることは間違いない。