3月10日(水)

55282

 昨日今日と全国的に大荒れの天気となった。東京では、この冬12回目の降雪。
 朝、外に出ると、クルマのフロントスクリーンにロールケーキのように丸まった雪があった(下の写真)。
 鎌倉では強風のために鶴ケ岡八幡宮の巨木、通称「隠れ銀杏」が根元から倒れた。樹齢800年以上と推定される歴史的な樹木だ。
 初めてあの木の下に立ったのは小学校2〜3年生の時だっただろうか。父に連れられて初めて鎌倉に行った時のことだった。板橋から貸し切りバスで行ったのだが、降車した場所と帰りの集合場所が異なったせいか、どうしてもバスに戻れなかった人がいた。バスガイドが探し回ったが見つからず、結局、バスは予定時刻より少し遅れて帰路についた。小心者の“とむりん”少年は「バスに戻れなかったのが自分だったら」と考えると怖くて怖くて、板橋に戻るまでずっと、鎌倉から板橋まで歩いて無事に帰り着くまでをシミュレートして自分自身を安心させようとしていた。
 思い起こせば、小1の頃(たぶん)、テレビ(たぶんNHK)で、機関車(たぶんディーゼル)が牽引する客車列車(デッキのドアが閉じないタイプ)から転落した学生服の男が、まだ遠い自宅まで歩いて帰るという単発ドラマを見てドキドキする経験をしていた。その記憶と「鎌倉バス事件」が重なったのかも知れない。そういえば、偶然にも数日前に、終電を逃して川崎から茅ケ崎までの42.1kmをフルマラソンと同じ距離だからという理由で走って帰ったというサラリーマンのブログを読んだばかりだ。大人になっても小心者のとむりんせんせいは、どうしてもこういうテーマに吸い寄せられるらしい。

 高校・大学の合格の知らせが相次いでいる。作曲工房は今年も豊作。みんな頑張った。
 今日はウラノメトリア3αの「レッスンの手引き」を書き進めた。