4月17日(土)

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 昨夜は未明まで雪と霰がパラパラと音をたててピアノ室の窓を叩き続けていた。夜半過ぎには近所の家の屋根がうっすらと白くなり、なかなか素敵な風景。そんなシチュエーションでウラノメトリア3αの校正作業は粛々と進み、また明け方まで続けてしまった。
 今朝目覚めたのは8時過ぎ。飛び起きて朝の支度と思ったら、土曜日だったのでカミさんが父親の朝食の相手をしてくれていた。
 午前中にレッスンを2コマ。中学生になった“ひかり”ちゃんと、音大を目指す高校生のJ君。 J君は、いつもは夜なのだが、今日は所属しているアンサンブルの練習が午後からあるので午前のレッスン。
 レッスンを終えると、すぐに最寄り駅までクルマでイラストレーターのうしおさんを迎えに。今日はウラノメトリア3αの装丁の打ち合わせ。すでにPCにはデザインファイルが送られてきている。
 うしおさんの会社に、イギリス王室のチャールズ、アンドルー王子からの依頼がきたという話を聞いて、家族で「すご〜!」と盛り上がった。うしおさんはうしおさんで、テーブルの上にあったしいたけが“たろ”の作りものであることに気づかず「たろちゃん、すご〜!」と言って驚いてくれた。実は、家族全員が騙されてしまった“しいたけ”なのだ。きのう、3個だったはずの生しいたけが4個になっていたので変だとは思ったのだが、全部本物であると疑わなかった。“たろ”から「しいたけどうだった?」と訊かれても意味が分からず「まだ食べてない」とか訳のわからんことを言ってしまった。

 ウラノメトリア3αの装丁は基本的には細部をリファインしながら第1巻を踏襲することで決定。さらにmusica-dueの楽譜デザインやロゴデザインも打ち合わせたところで時間切れ。
 妹夫婦をクルマで自宅マンションまで迎えに行き、母の病室へ急ぐ。カミさんはひと足さきに病院に向かっている。
 病院では新しい主治医のM先生から面談室で母の病状と今後の治療方針について説明を受けた。こちらの希望も伝えるととてもよく理解してくださった。
 母の病状は重く、意識はあるものの、最初私が誰であるか分からないようだった。途中でようやく自分の息子であると分かり安心した様子。
 カミさんは、そのまま病室に残って母の夕食の介助、私は帰宅して父の夕食を作るという分担になった。帰宅すると、今日は遅くなるはずの“たろ”がいたので一緒に夕食の支度をした。父と3人で食事を始めて間もなく、長男と次男も相次いで帰宅。賑やかになった。食卓の話題は“たろ”のしいたけが元で、スーパーリアルイラストレーション。父が言い出したテーマだった。さっそく画集が用意されて斎藤雅緒さんや、Don Edy(?)という画家の超細密なイラストレーションを眺めてワイワイうにうにと楽しいひとときを過ごした。
 
 明日は坂本景子先生のお弟子さんたちのピアノ発表会。ウラノメトリア3γの第4曲「物語」の初演と4手のためのピアノソナタ(2004)の再演がある。「物語」は没作品となるはずだったのだが、テーマを聴いた坂本先生が「ぜひ完成させるべきです」と強く押して(推して?)くださったので完成し、3γに収録された経緯を持つ。だから、これは坂本先生に献呈されてしかるべき曲だろう。
 
 ウラノメトリア3αの版下入稿は来週半ばに迫っている。
 

※ニセしいたけは右側の1個。