6月17日(木)

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 今日もカラリと晴れて暑くなった。アメダスさいたま市観測点の最高気温は32.1度(14:41)。
 午後にインスピレーションがやってきて、2台ピアノソナタの第3楽章がスイスイと進んだ。煮詰まると家事を片づける。すると、またインスピレーションが復活。そんなこんなで、一気に作業がはかどった。もちろん、こういう時は内容も良い。4手版よりもずっと良くなった。
 まだインスピレーションが残っているので、作業に戻ります。
 
 0時30分
 たちまち煮詰まって、いま夜食を作ってひとり幸福感にひたってきたところ。
 今日の午前中はチカちゃんのレッスン。お題はベートーヴェン弦楽四重奏曲。美しいカヴァティーナを含む「第13番変ロ長調」プラス「大フーガ」も捨てがたいものがあるけれど、一曲だけ語るのなら「第14番 嬰ヘ短調」とならざるを得ない。ベートーヴェンは第1楽章に嬰ハ短調を持ってきた曲を生涯に2曲しか書いていない。それがピアノソナタ第14番「月光」と、この弦楽四重奏曲 第14番。どちらも第14番なのは偶然だろう。弦楽四重奏曲を自らの重要なジャンルとして書き進めた作曲家にはベートーヴェンのほかにバルトークショスタコーヴィチがいる。取り組んだ真剣さ、思い入れの深さではベートーヴェンバルトークの2人が凄い。ベートーヴェン交響曲第9番の完成は1824年。ピアノ協奏曲第5番が1809年、ヴァイオリンソナタ第10番が1812年チェロソナタ第5番が1815年、弦楽四重奏曲第16番が「1926年」、ピアノ三重奏曲第11番は1803年、改訂版が1816年、ピアノソナタ第32番が1822年。つまり、晩年の彼を知るには弦楽四重奏曲がもっとも適していることになる。
 弦楽四重奏曲は地味なので、聴き続けることが難しい。しかし、耳慣れてくるとその深遠さが伝わってくることだろう。もし弦楽重重奏曲を聴いて「よく分からなかった時」は、何を訊けば良いのかが整理されていないことになる。スコアを見ながら聴き込んでいけば優れた曲とそうでない曲を見分けられるようになることだろう。