7月27日(火)

75574

 今日の最高気温全国第1位も岐阜県多治見観測点で37.7度(15:23)。さいたま市観測点は35.4度(14:52)。
 午前中は父の定期通院に付き添ったが、待合室はガラガラ。暑すぎて高齢者は出歩かないのだろう。父は我が家で一番元気。何を調べているのか、今日もアメリカの詳細な地図が欲しいので注文してほしいと頼まれた。父の読書量は私のそれを2倍くらい上回っており、“風”と“たろ”に迫っているのではないだろうか。
 ところで、何を読んだかという読書情報は本来秘密中の秘密のはずだ。なぜなら何を読むかと言うこと自体がアドヴァンテージとなりうるからで、そうならないような読書は暇つぶしに過ぎない(とは言うものの、暇つぶしは思わぬ収穫に出会ったりするから侮れない)。
 重要な書物を明かしても「ああ、それならもう読んだよ」というようなリアクションが返ってくるようなら、こちらのアドヴァンテージは揺るがない。重要な書物は1回読んだくらいでは役に立たないからだ。著者のクセや欠点、視点の欠落部分まで見えてくれば少しは役に立つかも知れないが、著者の能力を見切るところまで読み込んで初めて著者と対等になれると考えたほうがよい。
 音楽も同じだ。今月はCDを40枚以上も買ってしまったが(10枚組みでしか手に入らないものもあったため)、どのようなCDであるかは絶対に秘密。それを聴き込むことによってこちらのレベルが上がるようなCDを発見するのは至難の業だからだ。しかし、レッスンでは別。逆に、その情報を流す。今まで聴こえなかったものが聴こえてきたら、それは音楽への理解が深まった証拠。
 今は、まだハイドンピアノソナタ全曲を聴いているので(どんなに聴き込んでも作曲のレベルが上がるとは思えないが、ハイドンに関しては吉田秀和さんに倣いたい)、新しいCDには手を付けていないのだけれど、8月には微妙なアゴーギクまで全部覚えてしまうくらい聴き込むつもり。
 
 子どもの虐待のニュースが相次いでいる。子どもは一人では生きて行けないから、ハズレの親をつかまされると、もうどうしようもないのだ。虐待死のニュースを聞くたびに、ただでさえ眠れないのにますます眠れなくなる。虐待される子どもの気持ちを想像しただけでいたたまれなくなるからだ。親には親の辛い事情があるのだろうが、子どもには当たるな馬鹿者。同じ目に遭わせてやりたくなるが、それでは虐待する親と同じレベルになってしまうから、せめて刑務所で深く反省して生まれ変わって欲しい。

 メールの返信が何通もたまってしまった。ディスプレイに向かって「ハイ、了解しました」と深々と頭を下げていますからご安心を。そのうち返信パワーが回復したらメールを書きます。