8月19日(木)ウラノメトリア編集会議

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 ウラノメトリア編集会議では、まず序文の校正。どの巻でも序文の内容は似たようなものになっている。ショパンが途中まで書いた「ショパンのピアノ奏法(ショパン・メソード)」を補うメソードがウラノメトリアであるという主張だ。
 音楽は、いわゆる「3要素(メロディー・リズム・ハーモニー)」では成立しない。文法における文節に相当するペリオーデを加えた4要素で初めて音楽が成り立つ。それについて最初に触れたのがC.P.E.バッハである可能性が高く、ペリオーデの表現方法が左右対称形のアゴーギクによるという詳細な説明を行なったのがツェルニー、そして、ペリオーデを作曲と演奏表現の両方において徹底したのがショパンなのではないか。そして、それを正確に受け継いだ一人がドビュッシーだろう。
 ウラノメトリアは、その流れを汲むメソードとして可能な限り正しい内容でなければならない。来週までに全原稿を揃えたいものだが、果たして間に合うだろうか。
 なお、「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」は、冒頭に置かれる可能性が高くなった。「目覚めよ・・」で始まり、さくらが散っておわる。
 3βが終わったら、次はいよいよ2α「こどもメトリア」だ。αシリーズはシリアル(通し番号)だから、追加曲は全てAppendixとなる。いよいよミクロコスモスに似てきた。