10月13日(水)チリ、コピアポ鉱山落盤事故生存者救出始まる

91630

 おそらく今年の重大ニュースの上位に入るであろうチリのコピアポ鉱山落盤事故の生存者救出が始まった。世界中で大ニュースとして報道されていることだろう。NASAまでを巻き込んでの大プロジェクトだった。ある意味、感動的なできごとである。
 しかし、少し視点を変えると、サイクロンの被害で多数の被災者を出したバングラデシュや干ばつ被害に喘ぐ中国内陸部、逆に洪水による被害がでている中国南部などに人々の関心が向かないのはなぜなのか。被害者が多過ぎると「関心の焦点」が合わなくなるのだろうか。それとも、やはりニュースはショーなのだろうか。それは、事件が起こるから報道するのではなくて、人々の興味・関心を満たすために報道するという姿勢だ。
 世界がよりよくなるためには、人々の関心が本当に重要なことに向く必要がある。人類が永らえるためには、現在の世界経済の危機的状況の本当の原因であるかも知れない地球環境の疲弊をなんとかしなくてはならない。人類は自然の恵みなしでは決して生きて行けない。現在呼吸している大気でさえ、自然環境が用意したものだ。環境の維持よりも経済活動が優先されると、直近の利益は利子付きの負債として遠い子孫にまで引き継がれることになるのは確実だ。

 今日も午前・午後・夜間とレッスンがあり、その間隙を縫って父のインフルエンザ予防接種へ行った。世界に貢献できるようなことは何もなし。