1月31日(月)

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 1月尽(じん)の月曜日。
 2人の “チカちゃん(失礼)” がレッスンで初めて前後に。おふたりともぜひ日本のピアノ界の未来を担うレスナーになってください。
 フルートカルテットのインスピレーションがやってこない。作曲に関しては、単なる作業のようなことはしてはならない。どんなに小さな変更でもピカっと光るものがなければならないからだ。
 というわけでウラノメトリアが進む。4巻面白い〜。
 それより早く2巻を書かなくては。ウラノメトリア編集会議をしばらく開いていない。

 作曲家のジョン・バリー氏が亡くなった。ニュースでは007の作曲家となっていて、それはそのとおりなのだが、キム・ヨナが使って、若い世代にも広く知られることとなった「007のテーマ」はモンティ・ノーマンが作曲。ベースがメロディーを奏でる最初のバージョンをジョン・バリーが編曲・演奏している。
 「007のテーマ」は、映画音楽に必要な要素を少なくとも3つは備えている。

1.印象深く、すぐ覚えられること。
2.映画を表現していること(フィットしていること)。
3.録音し直すだけで古くならない(シリーズが長引いても大丈夫)。

 ショーン・コネリー主演の第1作「007/ドクター・ノオ」は1962年公開だから来年で半世紀が経過する。おそらく半世紀を超えて使われるテーマだろう。 
 これに次ぐのが1966年にテレビ版がスタートした「スパイ大作戦(ミッション・インポシブル)」だろうか。6/8+2/4の10/8拍子という複雑なビートが特徴だが、1996年のリメイク版から拍子を単純化してしまったところが惜しい。作曲はラロ・シフリン(1932- )。メシアンやケクランに学んだ人だ。