3月14日(月)

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 東京電力輪番停電に備えて(朝食の用意を“たろ”に任せて)近所のホームセンターに行った。乾電池は、ほぼ底をついており、携帯できるタイプの照明は昨日のうちに売り切れたそうだ。
 作曲工房には照明の用意が十分にあるので心配ないが、乾電池(特に単1)は多少なりとも入手しておきたかった。
 太陽光発電設備は、日頃は系統連携運転と言って、電力会社の電力線と連携して両方の電源を上手に使う仕組みで運用される。しかし、非常時には連携をやめて太陽光発電設備を独立して運転させることができる。それを自立運転という。
 自立運転時には専用コンセントから100Vの電力を取りだすことができるが、アンペア数は日射強度に左右される。快晴で太陽高度が充分にあれば、定格出力4.5kwの場合3kwくらいの電力を取りだせる。
 定格出力に比べて少ないと思われるかも知れないが、定格出力というのは「ソーラーパネルの表面温度25度、AM(エアマス;太陽高度や大気による吸収を考慮したパネルに届く光の量)が1.5(太陽高度42度相当)、放射照度1000w/平方メートル」の時の発電量を指し、太陽を追尾する機能がない一般家庭用の場合は、だいたいこの程度になる。3kwという推定値にはパワーコンディショナー(直流を交流に変換するインバータ)内の損失も含んでいる。
 今回の原発事故で、太陽光発電の需要がさらに高まると推測される。太陽光発電は晴れた昼間しか発電しないので電力全体から見れば補助的な役割しか果たさないが、それでも昼のピーク時のアシストとしては充分有効だろう。それは、夜間の余剰電力問題の解消にも役立つはずだ。
 設置(1997年5月)から間もなく14年。初期型ということもあり、イニシャルコストの回収には20年以上かかりそうだが、二酸化炭素削減などの恩恵は金額に代え難い意味があると思う。

 昨日、書き忘れてしまったが、“たろ” は今年も「桜散る」ことになってしまった。大震災と原発事故のインパクトがあまりに大きく、我が家では “たろ” の合否発表は小さなニュースに感じられたのだった。