6月21日(火)
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午前中はモリアキ翁の定期通院に付き添う。モリアキ翁は、クリニックに到着するまでの10分ほどの車中でも居眠りをするようになってきた。書斎では推して知るべし。クリニックの待合室では旅や歴史のムックを読むことが楽しみだったけれど、やはり数分で居眠り。疲れたり具合が悪いということはないかと尋ねると、返事は「元気だよ、大丈夫」。診察の結果も、異状なし。居眠りも92歳という年齢相応の反応なのだろう。
気温が高区なってきたので、数日前からモリアキ翁のかけ布団を夏用に替えた。
午後はピアノレスナー講習会の原稿の大半を書き上げた。新曲にも手を付けたが、ほかの誰かが書いてもおかしくないようなイメージだったので一時中断。もっと強い個性を全面に押し出さなければ「誰々みたい」などという感想をもらうことになる。 ドビュッシーくらいになると、うっかり誰かに似てしまうなどという心配がない。そもそも作曲するとはそういうことだ。
夕方、関東地方に竜巻注意報が発令された。レッスン室に向かう階段ギャラリーにある水柱式晴雨計(スウェーデン、スクルーフ社製)から水が噴き出しそうになっていたので、本当に気圧が低くなっていたのだろう。しかし、実際に水が噴き出したのは、もう何年も前に台風の中心が近くをかすめて通った時だけだ。