9月21日(水)台風15号(ロウキー)通過

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 今日は特定健診のために、朝食抜きで予約先の病院に行った。幾つかの検査を終えた後の問診時に「体重が減りましたね」と言われて少々嬉しかったものの、記録票を覗き込んでみると看護師が数字を間違えて記入していた。計測時の体重を告げると、医師は数字を訂正。去年とほぼ同じになった。それでも、カロリー消費計を身につけるようになってから歩くことが面白くなって、体脂肪率は多少下がっているはずだ(我が家の安物体脂肪計付きヘルスメーターは正確さに疑問が残るが)。
 帰宅してモリアキ翁の昼食を用意して、私自身も空腹を満たしてから銀行へ。もちろんローン返済の相談。まだ数年は大丈夫だが、昨日も書いたように70歳まで今と同じ量の仕事と同じ生活ができるはずがないので、今から手を打たなければならない。これは想像力の問題。
 想像力の問題といえば、我が家は高齢者(男性としては超高齢者かも)と暮らしを共にしているので、自分たちの将来が想像しやすい。高齢者になるということがどういうことなのかを毎日、目(ま)の当たりにしているのだから当然と言えば当然だ。睡眠ひとつとっても毎日数回に分けて眠っている(昼間は居眠り)。その代わり、深夜には枕元の灯りで読書したりして、若い人とは睡眠パターンが異なっている。
 食べ物は、美味しいものが好き。おそらく我が家でモリアキ翁が一番美食家だと思う。出されたものに文句は言わないが、美味しいものは即座に評価する。
「これはうまいね」
 この言葉が出たらすぐにチェック。近いうちに同じメニューをもう一度用意する。あと3ヶ月ちょっとで93歳。頑張れモリアキ翁。

 余談が長くなった。銀行を出たのが午後3時。風雨が激しくなって、銀行の駐車場はわずか数センチの深さではあったものの、水が川のように流れ始めていた。クルマを走らせると、傘をオチョコにしてしまった人を複数目撃。傘をさすのを諦めてずぶ濡れで歩いている人もいた。
 帰宅すると、家族全員が揃っていた。
 「今日は早帰りよ」
 カミさんの会社は遠くから通う人がいるらしく、電車が止まったというニュースを見て心配していた。
 そんな中、今日はレッスンがお休みなのに、対豪雨完全装備といういでたちで“ちびなな”がやってきた。脱いだ雨ガッパを収納するバッグまで持っている。いくら近所とは言え、よく飛ばされずにやってきた。ピアノを弾きたい子どもは台風なんか関係ないのだ。とりあえず、彼女が満足するまで一緒にピアノを弾いて、再び装備を整えてから帰宅させた。
 そして、今度はうちの“たろ”さんをバイト先まで送った。午後5時半。台風15号が最接近する直前で、風雨が最も激しい時だった。信号待ちで停まると、強風でクルマが揺れる。ものすごい力だ。このエネルギーを取り出して貯める技術があれば、電力危機などないかも知れない。
 ところが、強風が吹き荒れたのはほんの数時間だった。午後10時過ぎに迎えに行く時には、空には多少の雲が残ってはいたものの木星が輝き、風は生暖く穏やかだった。

 緊急地震速報とともに揺れを感じて、モリアキ翁以外の家族がリビングに集合。DQNドキュン)ネームの話題になった。たろが「ララ桜桃(ららさくらんぼ)」はドキュンを超えていると発言。ここまでくると、確かに詩のようだ。たろは「DQNとひとくくりにできない新しい発想だ」と言う(だからと言って好きなわけではない)。森鴎外も自分の子どもたちにDQNネームをつけたが、あれも新しい発想だったに違いない。
 しかし、獅子と書いてタイガーと読ませる親がいるがそれは無いだろう(せめてレオにして欲しい)という意見でこの話題は終わった。

 大切なことを書き忘れた。今日も楽譜の作業が捗り、2βは今月中に版下が完成しそうな雰囲気になってきた。そう思うだけでワクワクしてくる。